衣料管理士とは
衣料管理士は、英語でTextiles Advisorと呼ばれ、TAと略されます。一般社団法人日本衣料管理協会が認定する民間の資格です。協会は、TA養成のための要件を満たす大学を認定し、必要なカリキュラムを修得した学生を衣料管理士として認定しています。
協会の説明では、TAは繊維製品を企画・生産・販売する企業で、企画・設計、品質管理、販売、消費者対応などの部門での活躍が期待されています。製品の検査や、販売後に起きた製品トラブルの原因究明に、繊維材料や加工方法の知識と実験で身につけた試験分析の力が役立つとされています。
取得の方法と1級・2級の違い
衣料管理士は、一般の人が申し込んで受ける試験ではありません。協会が認定したTA養成大学に進み、所定の科目を履修して最終試験に合格すると取得できます。最終試験は2023年度から実施されています。
1級TAは4年制大学で43単位以上、2級TAはおもに短期大学で28単位以上の履修が必要です。1級と2級で各分野の深さは違いますが、学ぶ4つの分野の範囲は同じです。1級TAを取得し要件を満たした大学院生は、衣料管理士専修も取得できます。
学ぶ4つの分野
履修する科目は、次の4分野に分かれています。
- 材料・品質の分野:被服繊維学、被服材料学、繊維製品試験法、品質管理など
- 加工・整理の分野:被服整理学、染色加工学、衣料用洗剤試験法、染色堅ろう度試験法など
- 企画・設計・生産の分野:アパレル企画論、アパレル設計論・生産論、アパレルCAD実習、色彩学など
- 流通・消費の分野:消費科学、消費者調査法、ファッションビジネス論、マーケティング論など
TA養成大学
協会は、カリキュラムや教員、実験・実習室の広さ、機械器具の整備状況を審査して大学を認定しています。2026年10月時点の一覧では、1級TA養成大学が12校、2級TA養成大学が9校です。1級は共立女子大学、大妻女子大学、日本女子大学、文化学園大学、東京家政大学、実践女子大学、和洋女子大学、椙山女学園大学、名古屋学芸大学、大阪樟蔭女子大学、京都女子大学、武庫川女子大学です。2級には東北生活文化大学、金城学院大学、岐阜市立女子短期大学、大阪成蹊短期大学などが含まれます。学科名や取得できる級は大学ごとに異なるため、志望校の募集要項で確認してください。
社会人が取れる関連資格
すでに働いている人がTAを取るには、養成大学に入学する必要があります。社会人向けには、同じ協会が繊維製品品質管理士(TES)の試験を年1回行っています。TESの受験資格は学歴、年齢、国籍、職業、経験を問いません。2026年度は7月12日に東京、名古屋、京都、福井、岡山、福岡で実施され、手数料は初受験14,300円でした。TA取得者は、TESの「繊維に関する一般知識」科目について免除判定を申請できます。
当サイトの提案:高校生や受験生がTAを目指す場合は、まず協会のTA養成大学一覧で1級か2級か、取得できる学科名を確認し、志望校のカリキュラムに43単位または28単位の科目がそろっているかを大学の資料で確かめてください。社会人で繊維製品の品質を仕事にしたい人は、TESの試験要項と受験テキストを先に確認すると、必要な学習量の見通しが立てやすくなります。
参照資料と確認日
2026年10月3日確認。年度を記載した日程・手数料は、その年度の公式案内に基づきます。