樹木医と樹木医補の位置づけ
樹木医は、樹木の調査・研究、診断・治療、公園緑地の計画・設計・設計監理などを通じて、樹木の保護・育成・管理、落枝や倒木による被害の抑制、後継樹の育成、知識の普及を行う専門家です。一般財団法人日本緑化センターが平成3年度から資格認定事業を実施しています。「樹木医」「樹木医補」は同センターの登録商標で、樹木医を名乗るには同センターの資格審査に合格して登録されることが必要です。
令和7年2月14日には、樹木医が国土交通省の「公共工事に関する調査及び設計等の品質確保に資する技術者資格」に登録されました(公園施設の樹木、点検・診断業務)。登録資格の保有者は、総合評価落札方式で加点されるなどの扱いを受けることがあると同センターは案内しています。
樹木医補は、樹木医制度の門戸を学生に広げるために設けられた資格です。日本緑化センターに養成機関として登録された大学等で指定分野の科目(講義科目6分野14単位以上、実験・実習科目4分野4科目以上)を履修して卒業した人が、成績証明書や卒業証明書を添えて申請し、審査を経て認定されます。大学がその登録を受けた年度以降の卒業生が対象です。
樹木医になるまでの流れと受験資格
樹木医資格認定試験は、第1次審査(研修受講者選抜試験)と第2次審査(樹木医研修)の2段階です。選抜試験に応募するには、樹木の調査・研究、診断・治療、保護・育成・管理、公園緑地の計画・設計・設計監理、緑化樹木や果樹の生産などの業務経験が5年以上必要です。この年数は令和5年度に7年から5年へ短縮されました。樹木医補の認定を受けた人は、認定後の業務経験1年以上で応募できます。
選抜試験は業績審査と筆記試験で行われます。筆記は択一式35問(90分)と論述式3問(90分)で、択一式では一般教養(倫理を含む)、研修科目に関係する専門分野、高等学校の生物の知識などが出題されます。令和8年度は札幌・仙台・東京・名古屋・大阪・福岡の6会場で実施されました。
令和8年度の日程と費用
| 段階 | 令和8年度の内容 | 費用(税込) |
|---|---|---|
| 第1次審査(選抜試験) | 7月12日実施。申込は5月1日〜6月15日(消印有効)。合否通知は8月19日に発送済み | 19,000円(樹木医補は16,000円) |
| 第2次審査(樹木医研修) | Web配信の講義と、茨城県つくば市での6日間の実習・資格審査。第1期は9月15日から(実習9月28日〜10月3日)、第2期は9月29日から(実習10月12日〜17日) | 研修費120,000円。交通費・宿泊費は別途 |
研修科目は樹木の分類・生理・生態、土壌の診断、病害・虫害・腐朽病害の診断と対策、幹の外科技術と機器による診断、植栽基盤の調査と土壌改良、総合診断など16科目と、樹木の識別に関する適性科目です。研修期間中に16科目の筆記試験、樹種識別の適性試験、面接試験があり、樹木医制度審議会が結果を総合的に評価して合格者を決めます。最終結果は11月中旬ごろ、研修受講者全員に書面で通知されます。研修では『最新・樹木医の手引き 改訂4版』を参考にすることがあり、持っていない人は代金8,500円(税別)が必要とされています。
登録と更新
合格者は樹木医登録を申請し、樹木医認定証の交付を受けます。令和元年度以降に認定された樹木医は5年ごとの登録更新が必要で、更新には樹木医CPD単位の取得が求められます。
応募前の確認と当サイトの提案
令和8年度の選抜試験と研修はすでに進行しているため、これから目指す人は令和9年度の募集を待つことになります。業務経歴に何が算入できるかには例外もあり、日本緑化センターは樹木医Q&Aで詳細を案内しています。
当サイトの提案:まず自分の業務経験が5年に届いているか、届いていない場合は在学中または卒業した大学等が樹木医補の養成機関に登録されているかを確認してください。次に、受験の手引きが公開される春先に応募書類の様式を確かめ、業務経歴を証明してもらう勤務先との調整を早めに始めます。研修は約2週間の動画視聴と6日間のつくば市での実習があるため、休暇の確保と研修費・旅費の準備も合格前から見込んでおくと慌てずに済みます。
参照資料と確認日
2026年10月4日確認。年度を記載した日程・手数料は、その年度の公式案内に基づきます。