住宅販売士とはどんな資格か
住宅販売士は、一般社団法人全国住宅営業認定協会が認定する民間資格です。協会は、住宅を購入しようとするお客様に対する営業担当者として身につけておくべき倫理観やスキルの習得度を認定する検定と説明しています。体系化された講習を通じて住宅営業を担う人の品格を養い、第三者機関である協会が習熟度を確認して認定する仕組みです。
協会は、住宅営業やリフォーム営業には公的な資格が存在しないという問題意識から、第三者機関による住宅営業スキルの認定制度を始めたと説明しています。同じ協会は、住宅販売士のほかにリフォーム提案士、戸建て管理士、買取再販士の認定も行っています。
スムストック住宅販売士とは別の制度です
旧記事の実施団体欄には一般社団法人優良ストック住宅推進協議会が挙げられていましたが、この記事で扱う「住宅販売士」は全国住宅営業認定協会の資格です。優良ストック住宅推進協議会には「スムストック住宅販売士」という制度があり、協議会は研修カリキュラムの策定と展開を事業の一つにしています。協議会によると、スムストック住宅販売士は2026年6月末現在で9,117名です。
スムストック住宅販売士は、協議会が進める既存住宅の流通システム「スムストック」の中で位置づけられた制度で、全国住宅営業認定協会の住宅販売士とは運営団体も取得方法も異なります。勤務先から取得を求められた場合は、どちらの資格かを最初に確認してください。
講習の内容と認定の基準
協会の認定講習は第1講座から第7講座で構成されています。
| 講座 | 主な内容 |
|---|---|
| 第1講座 思想編 | 住宅販売士の必要性と役割、品格と心構え、身につけるべき能力 |
| 第2講座 基礎知識編1 | 接遇理論、初回面談の心構え、提案までの流れ、模範的な会社紹介方法 |
| 第3講座 基礎知識編2 | 見積書の詳細説明、契約行為、住宅の保証、リスクヘッジの基礎知識、不動産取引の流れ |
| 第4講座 基礎知識編3 | 建築文化として地鎮祭、上棟式、家相 |
| 第5講座 基礎知識編4 | 工法の種類、工事の流れ、材料の特性、建築法規 |
| 第6講座 資金計画編1 | 住宅ローンの種類、審査から実行までの流れと審査項目、借入可能額の計算 |
| 第7講座 資金計画編2 | 住宅ローンの諸費用、団体信用生命保険と火災保険、持ち分と登記、住宅取得支援制度 |
全講座の終了後に、全項目の理解度確認試験として50問の修了試験があります。協会のよくある質問によると3択問題で、70%以上の正解が合格の基準です。不合格になることもありますが、その場合は再試験を受けられます。
受講方法と費用
会場受講は、協会と提携するLEC東京リーガルマインドで申し込みます。協会は、講習は原則としていつでもどこでも受けられると説明しており、LECの掲載日程にない日でも申込フォームから希望日を伝えられます。協会の流れの説明では、3時間の認定講習に参加してレポートを提出し、協会がレポートを評価して一定水準以上の人を認定します。レポートの内容によっては再提出を求められます。受講後14日以内に合否の連絡があり、取得者には認定証が送られます。よくある質問では、修了レポートを含めて11時から18時までの1日で完了すると案内されています。
Web受講は、協会の購入ページから申し込みます。メールアドレスが必要です。3時間の動画講習を見て50問の修了試験に合格すると認定され、Web上で資格登録の手続きをしたあと、郵送で届く入会申込書を返送します。Web受講の有効期間は申込日から3か月で、期限を過ぎると失効し、改めて受講料を払う必要があります。入会申込書を返送しないと認定証は発行されません。
受講料は会場受講、Web受講とも42,900円(税込)です。協会は2025年7月1日に、各種資格認定講習会の受講料を39,600円から42,900円(いずれも税込)に改定しました。受講料には永年の登録料が含まれ、受講後に費用はかかりません。認定カードを紛失して再発行する場合だけ、手数料2,200円(税込)が必要です。以前の更新型の登録は永年登録制度に切り替わっています。受講から認定証が届くまでは約3週間から4週間です。
当サイトの提案:まず取得を求められているのが全国住宅営業認定協会の住宅販売士か、スムストック住宅販売士かを勤務先に確認してください。全国住宅営業認定協会の資格なら、講師に直接質問したい人は会場受講、日程を合わせにくい人はWeb受講を選び、Web受講では申込から3か月以内に修了試験まで終える計画を先に立てます。修了後は入会申込書の返送を忘れないよう、届いたらすぐ記入して送ることをおすすめします。
参照資料と確認日
2026年10月4日確認。年度を記載した日程・手数料は、その年度の公式案内に基づきます。