資格制度の概要
一般社団法人日本内燃力発電設備協会は、建設工事現場などで使われる移動用(可搬形)の発電設備を扱う専門技術者を養成するため、昭和61年に可搬形発電設備専門技術者資格制度を創設しました。協会はこれを自主的な資格制度と位置づけています。定置形の設備を対象とする自家用発電設備専門技術者とあわせて、協会の専門技術者資格は2種類あります。可搬形発電設備専門技術者の保有者は、令和8年3月末時点で10,212名です。
対象となるのは、可搬形発電設備を使う建設業者や基礎工事業者、これらの業者に発電設備を貸し出すリース業者などに所属し、現場への据付、運転管理、点検のいずれかの業務に従事して、その実務と管理・監督を行う技術者です。
受験資格
可搬形の業務区分は「据付工事部門・保全部門」の1つです。10kW以上の可搬形発電設備を取り扱った経験がない人は申し込めません。必要な実務経験は原則3年で、次の場合に短縮されます。
| 学歴・資格 | 必要な実務経験 |
|---|---|
| 原則 | 3年 |
| 機械工学系または電気工学系の大学、短期大学、高等専門学校の卒業者 | 2年 |
| 電気主任技術者、ボイラー・タービン主任技術者、技術士(機械または電気・電子) | 1年 |
短縮を受ける人は、卒業証明書や資格免状の写しを提出します。資格による短縮の場合、年数は資格取得から受験申請時までで数えます。
講習と試験の内容
1日目の午後に「法令等」と「可搬形発電設備」、2日目の午前に「設置工事、保全」の講習があり、2日目の午後に講習した全科目から90分の試験が行われます。すべての講習を受けないと試験は受けられず、試験中に講習テキストは使えません。受験日の1か月前ごろまでに受験票と講習テキストが届きます。合否は12月下旬に通知され、合格者には専門技術者資格証が交付されます。資格取得後は5年ごとに更新講習があります。
令和8年度の日程と費用
受験申込料は33,400円(消費税3,036円を含む)です。令和8年度の申込期間は2026年3月16日から6月12日までで、すでに終了しています。申込は郵便局の払込取扱票で申込料を払い込み、申請書類を簡易書留で送る方式でした。
| 開催地 | 日程 | 定員 |
|---|---|---|
| 札幌 | 9月16日・17日 | 60人 |
| 仙台 | 9月9日・10日 | 60人 |
| 東京 | 9月24日・25日、10月6日・7日 | 計270人 |
| 名古屋 | 11月5日・6日 | 100人 |
| 大阪 | 10月22日・23日 | 240人 |
| 広島 | 10月28日・29日 | 90人 |
| 福岡 | 9月30日・10月1日 | 80人 |
| 那覇 | 11月9日・10日 | 20人 |
資格の活用場面
協会の説明では、電気事業法により、建設工事現場などで10kW以上の発電設備を設置して使う人には電気主任技術者の選任が義務付けられており、可搬形発電設備専門技術者の資格は、電気主任技術者の選任許可を受ける際に必要な実務経験を審査する判断材料の一つとされています。また、資格者は適正な点検を行った証として、協会が交付する可搬形発電設備点検済証を点検後の設備に貼ることができます。
来年度の受験に向けて
当サイトの提案:令和8年度の募集は終わっているため、来年度の受験を考える人は今のうちに準備を進めておくとよいでしょう。まず、10kW以上の可搬形発電設備を扱った経験が何年あるかを勤務先の記録で確認し、学歴や資格による短縮が使えるなら証明書類をそろえてください。会場ごとに定員があり、郵送の消印順に受け付けられるので、受験の手引きが公開されたら早めに払い込みと書類の郵送を済ませることをおすすめします。
参照資料と確認日
2026年10月4日確認。年度を記載した日程・手数料は、その年度の公式案内に基づきます。