監理技術者とはどんな立場か
監理技術者は、建設工事の現場で施工の技術上の管理をつかさどる技術者です。建設業技術者センターの説明では、元請の特定建設業者が、その工事のために結んだ下請契約の請負代金の総額が5,000万円以上(建築一式工事は8,000万円以上)になる場合に、その工事現場に置かれます。この金額は、建設業法施行令の改正により令和7年2月1日から引き上げられたものです。
監理技術者の職務は、施工計画の作成、工程管理、品質管理などの技術上の管理と、工事に従事する人の指導監督です。下請業者を指導・監督する総合的な役割を担うため、主任技術者より厳しい資格や経験が求められます。監理技術者という名前の試験はありません。一級の国家資格や実務経験によって要件を満たした人が、資格者証の交付を受けて配置されます。
監理技術者になるための資格要件
指定建設業である土木工事業、建築工事業、電気工事業、管工事業、鋼構造物工事業、舗装工事業、造園工事業の7業種で監理技術者になるには、一級国家資格等を持っていることが必要です。指定建設業以外の22業種では、一定の要件を満たした実務経験を持つ人も監理技術者になれます。対象となる一級国家資格等の範囲や実務経験の数え方は、建設業技術者センターの申請「作成の手引き」に掲載されています。
資格者証と監理技術者講習
工事に専任で置かれる監理技術者は、監理技術者資格者証の交付を受け、さらに監理技術者講習を修了していることが必要です。工事現場では資格者証を携帯し、発注者から求められたら提示しなければなりません。専任が必要になるのは、個人住宅を除くほとんどの工事のうち、1件の請負金額が4,500万円(建築一式工事は9,000万円)以上のものです。
| 手続き | 内容 |
|---|---|
| 資格者証の交付 | 建設業技術者センターに申請。手数料7,600円(非課税)。インターネット申込みで10日程度、書面で20日程度(繁忙期を除く) |
| 有効期間 | 交付日から5年間。期限の約6か月前に更新案内が届く。期限切れ後は新規申請になる |
| 監理技術者講習 | 国土交通大臣の登録講習実施機関が実施。1日・計6時間で、法律制度、施工管理、最新の材料や施工方法を学ぶ |
令和8年4月1日時点の国土交通省の一覧では、登録講習実施機関は全国建設研修センター、建設業振興基金、全国土木施工管理技士会、日建学院、日本建築士会連合会、総合資格学院法定講習センターの6機関です。講習の日時や会場、申込方法は各機関に問い合わせます。平成28年6月からは、資格者証と講習修了証が統合されています。資格者証の記載事項が変わったときは、30日以内に変更届出または書換申請が必要です。
資格者証の有効期限を過ぎてから申請すると、更新ではなく新規申請の扱いになります。更新案内は資格者証に記載された住所に送られるため、引っ越しなどで住所が変わったときは変更届出をしておかないと案内が届かないことがあります。変更届出の手数料は無料で、書換申請は7,600円です。新たに一級国家資格等を取得した場合は、持っている資格者証に追加申請ができ、追加後の有効期限は交付日から5年間になります。
手続き前に確認したいこと
当サイトの提案:最初に、自分の持つ一級国家資格等が担当する工事の業種に対応しているかを、センターの作成の手引きで確認してください。資格者証は申請から交付まで日数がかかり、2月から5月は繁忙期にあたるため、配置予定の工事が決まる前に申請しておくと安心です。講習は登録機関ごとに日程が異なるので、資格者証の有効期限と講習の受講日を同じ表で管理しておきましょう。
参照資料と確認日
2026年10月4日確認。年度を記載した日程・手数料は、その年度の公式案内に基づきます。