カウンセリング心理士の位置づけ
カウンセリング心理士は、一般社団法人日本カウンセリング学会が認定する資格です。学会は1986年度から、一定の学識と技能を持つ会員に「日本カウンセリング学会認定カウンセラー」の名称を付与してきました。2020年に、この認定カウンセラーの名称がカウンセリング心理士に変わりました。
学会は、この資格の特徴として実践だけでなく研究にも強いことを挙げています。有資格者はカウンセリング心理士会という職能団体で研修を続け、学会にも所属して学びを続けます。学会が認定する民間の資格で、国家資格の公認心理師とは制度が別です。
申請の方法は試験方式と推薦方式
学会の定款細則では、認定の申請方法を試験方式と推薦方式の2つとしています。試験方式は、正会員などとして2年以上在会し、学会の養成カリキュラムの研修基準に沿って学んだ人が申請できます。カウンセリング関係の修士課程の在学者と修了者は、在会1年以上で申請できます。
推薦方式は、学会員のうち、大学や短大で5年以上カウンセリング関係の授業を担当した人、5年以上カウンセラー養成に携わった人、相談機関で5年以上週4日以上勤務した人、公認心理師の資格を持つ人のいずれかに当たり、実践の業績が顕著な人が対象です。認定スーパーバイザーの推薦に基づいて書類審査を行い、必要があれば面接もします。
2026年度の試験方式
2026年度の実施要項では、受験者を3つに分けています。一般受験者、心理学系大学院の在籍者・修了者、学会が指定するカウンセリング心理士資格認定校の大学院の在籍者・修了者です。在会期間は2026年11月3日時点で数えます。
一般受験者は、スーパービジョンを受けた事例の資料を提出します。新しいカリキュラムの修了者は4回分、旧カリキュラムの修了者は3回分が必要です。筆記試験は60問程度でカウンセリングの基礎知識を問い、合格の基準は70%程度です。面接試験は1人20分程度で、人柄が資格にふさわしいかと、スーパービジョンを受けた内容について質問されます。心理学系大学院の在籍者・修了者は、大学院のカウンセリング実習で担当した事例記録(4,000字以内)と、担当教員のスーパービジョンを受けた報告書を1事例以上提出し、筆記試験と面接試験を受けます。認定校の大学院の人は面接試験だけです。認定校には、都留文科大学、東京福祉大学、兵庫教育大学、筑波大学の大学院の一部の専攻・コースが指定されています。2026年度は旧カリキュラムと新カリキュラムの試験内容を選べる移行期間で、2027年度からは新カリキュラム用だけになります。
| 項目 | 2026年度の内容 |
|---|---|
| 出願期間 | 9月4日〜11日、郵送(締切済み) |
| 受験票の送付 | 10月13日〜16日。21日までに届かなければ学会事務局へ連絡 |
| 試験日 | 11月3日、筆記10時〜11時40分、面接13時〜17時 |
| 会場 | 跡見学園女子大学文京キャンパス |
| 合否通知 | 2027年1月下旬〜2月上旬の予定 |
| 費用 | 受験料2万円、合格後の資格認定料3万円 |
入会の条件と資格の更新
試験方式で受けるには、先に学会へ入会して在会期間を満たす必要があります。入会資格は、4年制大学の卒業者でカウンセリングの研究、学習、実践を行っている人、短大などの卒業者で3年以上、高校の卒業者で6年以上の経験がある人などです。入会には正会員2名の推薦が必要で、推薦者がいない場合は研究業績やカウンセリング経験を記した書面を添えます。資格を持ち続けるには、5年に1回、資格認定委員会の更新の承認を受けなければなりません。
取得までの準備
当サイトの提案:最初に学会へ入会し、受験できる年度を逆算してください。一般受験者なら入会から2年以上が必要なので、入会の時期で最短の受験年度が決まります。次に養成カリキュラムの研修基準を読み、どの研修でどの領域を満たすかを表にします。スーパービジョンの事例は新カリキュラムで4回分が要るため、指導を受ける相手を早めに決めておくと準備が滞りません。毎年の出願期間は1週間ほどと短いので、実施要項が届く8月中旬には書類をそろえ始めましょう。
参照資料と確認日
2026年10月4日確認。年度を記載した日程・手数料は、その年度の公式案内に基づきます。