どんな検定か
毛糸編物技能検定試験は、公益財団法人日本編物検定協会が「毛糸編物技能審査基準」に沿って実施する検定です。協会は文部科学省後援の技能検定試験と案内しており、公的な資格として履歴書に記入できると説明しています。法律で定められた国家資格には当たらず、厚生労働省所管の技能検定とも別の制度です。
協会の沿革によると、協会は1963年に財団法人として設立され、1967年から毛糸とレースを分けた検定を毎年実施してきました。2006年度に文部科学省後援となり、同じ年度に5級が新設されています。2012年に公益財団法人へ移行しました。
級の目安と受験資格
協会は各級の目安を次のように示しています。
| 級 | 求められる水準 |
|---|---|
| 5級 | 毛糸編物の最も基礎的な技能と知識がある |
| 4級 | 毛糸編物の基礎的な技能と知識がある |
| 3級 | 基礎的な技能と知識を持ち、それを応用できる |
| 2級 | 専門的な技能と知識を持ち、指導者補佐ができる |
| 1級 | 専門的な技能と知識を持ち、指導ができる |
受験資格に年齢、性別、学歴などの制限はなく、どの級からでも受験できます。ただし協会は、試験内容はテキストの審査基準に基づくものの、受験する級より前の級の内容も理解している必要があると注意しています。沿革には、1997年から1級を手編みだけでも受験できるようになったこと、2007年から3級以上で棒針編みと機械編みを選べるようになったことが記されています。左利き用の試験問題を希望する人は、志願票に専用のカードを添えて申し込みます。
2026年度の日程と検定料
試験は毎年9月の第3日曜日に全国の会場で同時に行われます。2026年度は9月20日に実施され、時間は10時から16時まで、5級だけは10時から12時まででした。申込期間は6月1日から8月31日まで、合否は10月31日付で受験者に郵送で通知されます。2026年度の会場一覧には、栃木県や滋賀県など会場を設けていない県もありました。
| 級 | 一般 | 小・中・高校生、学生 |
|---|---|---|
| 5級 | 2,200円 | 1,100円 |
| 4級 | 3,300円 | 1,650円 |
| 3級 | 4,400円 | 3,400円 |
| 2級 | 6,600円 | 5,600円 |
| 1級 | 9,900円 | 学生料金の記載なし |
金額は税込です。障害者手帳を持つ人は、証明書類の写しを添えると学生と同じ金額で受験できます。申込は、280円分の切手を同封して協会事務局に願書を請求し、記入した願書に検定料と受験票返送料140円を添えて、現金書留か郵便振替で送る方法に限られています。検定料はどのような理由でも返却されません。
合格基準と合格後
合格基準は、原則として理論と実技の両方で得点率70%以上です。合格者には合格証が交付され、希望すれば登録証や合格証明証も発行されます。1級合格者には指導者としての実力、2級合格者には指導者補佐ができる実力を認める証明証が出ます。1級合格者が6年間のうちに3回、協会の審査委員資格認定・資質向上研修会を受講すると、協会の審査委員資格者として認められます。
成績が優秀な合格者には、文部科学大臣賞、全国検定振興機構理事長賞、日本編物検定協会会長賞、色彩デザイン賞などが贈られます。協会は都道府県の支部を通じて受験者向けの講習会も案内しており、2026年度の日程は協会サイトの「支部のイベント・講習会」に掲載されました。
受験を考えている人へ
当サイトの提案:2026年度の試験は終わっているため、次に受けられるのは2027年度の試験です。春ごろに協会のサイトで新しい応募要項が出たら、まず住んでいる都道府県に会場があるかを会場一覧で確かめてください。願書は郵送で取り寄せる必要があるので、6月の申込開始より前に請求しておくと準備に余裕が出ます。出題範囲は協会発行の受験の手引にまとまっているため、自分の受ける級だけでなく下の級の内容も含めて練習してください。
参照資料と確認日
2026年10月3日確認。年度を記載した日程・手数料は、その年度の公式案内に基づきます。