どんな検定か
レース編物技能検定試験は、公益財団法人日本編物検定協会が「レース編物技能審査基準」に沿って実施する検定です。協会は文部科学省後援の技能検定試験と案内しており、公的な資格として履歴書に記入できると説明しています。
名前に「技能検定」と付いていますが、職業能力開発促進法に基づいて国が行う技能検定とは別の制度です。国の技能検定は都道府県職業能力開発協会などが実施し、受検に実務経験が必要な等級もあります。中央職業能力開発協会の令和8年度の受検案内に載っている実施職種の一覧にも、レース編物は含まれていません。レース編物技能検定試験は日本編物検定協会が実施し、受験に実務経験は求められません。
協会の沿革によると、協会は1963年に財団法人として設立され、1967年に技能審査基準を改めて毛糸とレースを分け、それ以降毛糸・レースの検定を毎年実施しています。2006年度から文部科学省後援となりました。
級の目安と受験資格
| 級 | 求められる水準 |
|---|---|
| 3級 | レース編物の基礎的な技能と知識を持ち、それを応用できる |
| 2級 | 専門的な技能と知識を持ち、指導者補佐ができる |
| 1級 | 専門的な技能と知識を持ち、指導ができる |
受験資格に年齢、性別、学歴などの制限はなく、どの級からでも受験できます。3級の試験問題にはふりがなが付いています。左利き用の試験問題を希望する人は、志願票に専用のカードを添えて申し込みます。レース検定で使う器具については、協会に問い合わせるよう案内されています。
2026年度の日程と検定料
試験は毎年9月の第3日曜日に、毛糸編物技能検定試験と同じ日に全国の会場で行われます。2026年度は9月20日に10時から16時まで実施されました。申込期間は6月1日から8月31日までで、合否は10月31日付で受験者に郵送されます。
| 級 | 一般 | 小・中・高校生、学生 |
|---|---|---|
| 3級 | 4,400円 | 3,400円 |
| 2級 | 6,600円 | 5,600円 |
| 1級 | 9,900円 | 学生料金の記載なし |
金額は税込です。障害者手帳を持つ人は学生と同じ金額で受験できます。願書は、280円分の切手を同封して協会事務局に請求します。記入した願書に検定料と受験票返送料140円を添え、現金書留か郵便振替で申し込みます。検定料はどのような理由でも返却されません。
合格基準と合格後
合格基準は、原則として理論と実技の両方で得点率70%以上です。合格者には合格証が交付され、希望者には登録証や合格証明証が発行されます。1級合格者は指導者としての実力、2級合格者は指導者補佐ができる実力があると認める証明証を受け取れます。1級合格者が6年間のうちに3回、協会の研修会を受講すると、協会の審査委員資格者として認められます。成績が優秀な合格者には、文部科学大臣賞や日本編物検定協会会長賞、色彩デザイン賞などが贈られます。
2026年度の会場は、北海道から熊本県まで全国の公民館や専門学校、高校などに設けられました。高校が特設会場になっている県もあります。一方で、栃木県や滋賀県のように会場が設けられていない県や、一覧に載っていない県もありました。会場は年度ごとに変わるので、毎年の会場一覧で確認が必要です。
受験を考えている人へ
当サイトの提案:2026年度の試験は終わっているので、次の機会は2027年度です。春に協会のサイトで応募要項と会場一覧が出たら、近くに会場があるかを確かめ、6月の申込開始前に願書を請求してください。使う器具の指定は協会に確認し、出題範囲は協会発行の受験の手引で確かめてから練習を始めると、試験当日に慌てずに済みます。
参照資料と確認日
2026年10月3日確認。年度を記載した日程・手数料は、その年度の公式案内に基づきます。