どんな検定か
きもの文化検定は、一般社団法人全日本きもの振興会が主催する検定です。公式サイトは、きものを学ぶことを通して「きもの文化」への理解を深め、きものに親しんでもらうことを目的に掲げています。後援には経済産業省、農林水産省、文化庁と、愛知県・京都府・大阪府・奈良県・福岡県が名を連ねています。
法律に基づく国家資格には当たらず、合格によって仕事上の独占的な権限が得られるものでもありません。呉服の販売や着付けの仕事をしている人、和装が好きで知識を整理したい人が、学んだ範囲を確かめる目的で受ける検定です。
級ごとの内容と合格基準
公式サイトによると、級ごとの出題範囲と合格基準は次のとおりです。5・4級は同じ試験で、正答率によって4級か5級のどちらかに認定されます。2級と1級にも、70%に届かなかった場合の準級があります。
| 級 | 方式 | 出題範囲 | 合格基準 |
|---|---|---|---|
| 5・4級 | マークシートまたはCBTの四肢択一 | 公式教本Iから90%以上 | 70%以上で4級、60%以上70%未満で5級 |
| 3級 | マークシートまたはCBTの四肢択一 | 公式教本I・IIから90%以上 | 70%以上 |
| 2級 | 文言選択・記述 | 公式教本I・IIから70%以上 | 70%以上で2級、60%以上70%未満で準2級 |
| 1級 | 文言・文章記述 | きものに関する全範囲 | 70%以上で1級、60%以上70%未満で準1級 |
1級では毎年、文学作品からも出題されます。2026年度の課題図書は瀬戸内寂聴訳『源氏物語』巻三で、出題範囲は「絵合」です。協会は、送付した実施要項に別の巻名を記載した誤りがあったとして、ホームページで訂正しています。1級に合格した人が再び1級に合格すると初段、さらにもう一度合格すると二段というように段位が認定されます。
2026年度の日程と受験料
年1回の公開会場試験は、第21回が2026年11月8日に行われます。会場は東京、新潟、名古屋、京都、大阪、奈良、広島、福岡の8地区で、申込は9月23日に締め切られています。結果は12月下旬に通知される予定です。5・4級と3級はテストセンターで受けるWEB受験もあり、空席があれば一年中予約でき、合否は試験終了直後に判定されます。WEB受験に2級と1級はなく、5・4級と3級の併願もできません。
| 級 | 公開会場の受験料 | WEB受験の受験料 |
|---|---|---|
| 5・4級 | 5,500円 | 5,500円 |
| 3級 | 6,490円 | 6,500円 |
| 5・4級と3級の併願 | 11,990円 | 併願不可 |
| 2級 | 9,460円 | 実施なし |
| 1級 | 11,000円 | 実施なし |
公開会場の金額は税込です。1級の申込が3回目以上になる人は2,090円の割引があり、8,910円で受けられます。10名以上の団体受験や、学校単位の受験には割引制度があります。会場試験の受験料は試験が中止になった場合を除いて返金されず、WEB受験への振替もできません。
受験の順序と前回の結果
WEB受験の案内には、合格認定証が届くまで上位級に申し込めないという注意書きがあります。5・4級に合格してから3級、3級の次に2級というように、段階を踏んで受ける仕組みです。会場試験では5・4級と3級を同じ日に受けられます。
公式サイトが公開している第20回(2025年11月2日実施)の公開会場試験の結果では、1級は受験者163人のうち66人が1級、39人が準1級に認定されました。2級は受験者120人のうち66人が合格し、合格率は55.0%と発表されています。3級は受験者80人のうち43人が合格して53.8%、5・4級は受験者104人のうち78人が4級に認定されました。
WEB受験の合格者には、受験した翌月末にカード型の合格認定証が送られます。不合格だった場合は何度でも受け直せますが、そのたびに受験料がかかります。WEB受験では解答と解説は送られません。公開会場の1級を受ける人は、縦3cm、横2.4cmの顔写真を受験票に貼って持参する必要があり、この写真は合格認定証に印刷されます。
申込前に確認したいこと
当サイトの提案:2026年度の公開会場試験は締め切られているため、今から受けるなら5・4級か3級のWEB受験を検討してください。予約の前にテストセンターの空き状況と受験規約を確認し、合格認定証が届く時期から逆算して次の級の予定を立てると無理がありません。2級以上を目指す人は、毎年春ごろに出る公開会場試験の実施要項で、日程と1級の課題図書を確認してから学習範囲を決めてください。
参照資料と確認日
2026年10月3日確認。年度を記載した日程・手数料は、その年度の公式案内に基づきます。