選手になるための制度
小型自動車競走法第11条は、小型自動車競走に出場する選手は、経済産業省令の定めに従って小型自動車競走振興法人に登録されたものでなければならないと定めています。つまりオートレースの選手として走るには、法律に基づく登録が欠かせません。国家試験に合格して免許を受ける資格とは仕組みが違い、登録を受けて選手として活動する制度です。
公益財団法人JKAの第41期募集要項では、選手養成所で所定の養成課程の修了認定を受けた人に選手資格検定を行い、その合格者を選手として登録するとしています。養成所のよくある質問によると、卒業には養成期間中の判別試験と、訓練後半の選手登録資格検定(走行、整備、法規)の両方に合格する必要があります。
第41期の応募資格
募集人員は10名程度です。一般受験の応募資格は次のとおりです。
- 2026年7月1日時点で満16歳以上。年齢の上限はありません
- 中学校卒業以上の学力がある
- 道路交通法の第一種運転免許を持っている(原動機付自転車免許を含む)
- 体重60kg以下
- 両眼とも裸眼視力0.6以上または矯正視力1.0以上で、色覚が正常
このほか、過去に選手として登録されたことがある人、拘禁刑以上の刑に処せられた人、反社会的勢力と関係がある人、養成所に在籍して退所した人などは応募できません。バイクの経験は問われず、運転免許があれば車や原付の免許でも応募できます。
試験の内容と日程
第一次試験は性格と心理の適性検査で、2026年10月4日と5日に東京、浜松、大阪、福岡で実施されています。合格者は11月上旬に養成所のウェブサイトで発表されます。第二次試験は11月から12月の間に養成所で2泊3日の日程で行われ、運動機能や一般知能、作文などの適性検査、面接、身体精密検査、体力検査、技能検査、人格・素行検査があります。一部の科目は成績上位者だけが受けます。最終合格の発表は2027年2月上旬です。
受験料は10,000円で、一度納めると原則として返還されません。申込は養成所のウェブサイトから行い、一般受験は2026年8月31日15時で締め切られました。
特例受験
2023年1月1日から2026年10月31日までに一定の競技実績がある人は特例受験の対象です。たとえばFIM公認の世界選手権への出場や、MFJの全日本ロードレース選手権・全日本モトクロス選手権(IAクラス)での3位以内の入賞などが該当します。四輪のモータースポーツや陸上、サッカーなど他競技で全国規模の大会の優秀な成績を収めた人も、財団が認めれば対象になります。特例受験では第一次試験と受験料が免除され、体重基準は65kg以下に緩和されます。申込は10月31日15時までで、事前にメールで該当するかの確認を受ける必要があります。
養成所での訓練
合格者は2027年4月に茨城県下妻市のオートレース選手養成所に入所し、2028年1月までの予定で訓練を受けます。学科では小型自動車競走法などの関係法規、競走用二輪車工学、競走ルールを、実科では競走車の操縦と整備を学びます。養成訓練の費用は無償ですが、交通費や日用品は自己負担で、自己都合などで退所した場合は個人用装具費の一部として30万円の負担を求められます。
養成所の生活は、レース場での選手の生活環境に準じています。携帯電話などの通信機器の使用や外部との連絡は原則としてできず、連絡は手紙か、決められた時間の電話に限られます。外出は月に数回程度認められ、夏季や年末年始には帰省できる期間があります。髪型は、フルフェイスヘルメットを着けた訓練に支障がなければ、坊主やベリーショートにする必要はありません。
応募を考えている人へ
養成所を卒業して選手として登録されると、全国5か所のレース場のいずれかに配属され、新人選手としてデビューします。
当サイトの提案:一般受験は例年7月から8月に募集されるので、第41期に間に合わなかった人は、来年の募集要項が出る前に体重と視力の基準を満たしているかを確かめておいてください。バイク競技の実績がある人は、10月31日までに大会名、年度、順位が分かる資料をそろえて養成所の入試担当に特例受験の事前確認を依頼するのが先決です。
参照資料と確認日
2026年10月4日確認。年度を記載した日程・手数料は、その年度の公式案内に基づきます。