広告美術仕上げ技能士の位置づけ
技能検定は、国が働く人の技能を一定の基準で検定する制度で、中央職業能力開発協会(JAVADA)が全国の運営を担っています。合格すると、1級は厚生労働大臣名、2級と3級は都道府県知事名の合格証書が交付され、「広告美術仕上げ技能士」と名乗ることができます。JAVADAによると、技能検定の合格者には他の国家試験の受験や資格取得で特典が認められる場合もあります。
広告美術仕上げの職種には2つの作業があります。広告面ペイント仕上げ作業は、レイアウト、レタリング、調色をして塗料で広告面を仕上げる作業です。広告面粘着シート仕上げ作業は、アルミニウム複合板に仕様と割付け図に基づいて課題のデザインを製作する作業です。
以前の記事には、合格すると受注機会が増えるといった効果や活躍できる職場の例が書かれていましたが、公的な資料で確認できないため削除しました。
2026年度に実施される等級と日程
JAVADAの令和8年度(2026年度)後期の実施職種一覧には、1・2級としてペイント仕上げ作業と粘着シート仕上げ作業の両方が、3級として粘着シート仕上げ作業が載っています。3級のペイント仕上げ作業は一覧にありません。前期の一覧にはこの職種が載っていないため、2026年度に受検できるのは後期です。
| 項目 | 2026年度後期の日程 |
|---|---|
| 実施公示 | 2026年9月1日 |
| 受検申請受付 | 2026年10月5日から10月16日まで |
| 実技試験の問題公表 | 2026年11月27日 |
| 実技試験の期間 | 2026年12月4日から2027年2月14日まで |
| 合格発表 | 2027年3月12日 |
学科試験は職種・等級ごとに全国同じ日に行われ、後期の統一実施日は2027年1月下旬から2月上旬です。試験会場と詳しい日時は、受検する都道府県の職業能力開発協会が案内します。
等級ごとの実技試験
令和8年度後期の実技試験問題の概要では、各等級の課題が次のように示されています。
| 作業・等級 | 課題 | 時間 |
|---|---|---|
| ペイント仕上げ1級 | 課題テーマに合ったデザイン原稿を考案し、レイアウト、レタリング、調色をして広告面を仕上げる | 標準5時間、打切り5時間30分 |
| ペイント仕上げ2級 | 与えられた図柄を使い、レイアウト、レタリング、調色などで課題テーマに合った広告面を仕上げる | 標準5時間、打切り5時間30分 |
| 粘着シート仕上げ1級 | 1800mm×450mm×3mmのアルミニウム複合板の光沢面に、仕様と割付け図に基づき課題を製作する | 5時間 |
| 粘着シート仕上げ2級 | 1級と同じ寸法の板に、仕様と割付け図に基づき課題を製作する | 4時間 |
| 粘着シート仕上げ3級 | 900mm×600mm×3mmのアルミニウム複合板の光沢面に課題を製作する | 3時間 |
標準時間と打切り時間が示されている課題は、打切り時間まで作業できますが、標準時間を超えた分に応じて減点されます。ペイント仕上げでは、1級は自分でデザイン原稿を考え、2級は与えられた図柄を使う点が違います。合格基準は原則として実技60点以上、学科65点以上です。
受検資格と受検手数料
受検には原則として検定職種に関する実務経験が必要です。1級は7年以上、2級は2年以上が基準で、職業訓練歴や学歴によって短縮される場合があります。3級は実務経験が6か月に満たなくても受検でき、関係する学科の在学者や訓練科の訓練生も受検できます。
受検手数料は都道府県ごとに定められています。JAVADAが示す標準額は実技試験18,200円、学科試験3,100円です。受検申請書は都道府県職業能力開発協会から取り寄せ、直接または郵送で申請します。
受検を考えている人へ
当サイトの提案:まず、受検したい都道府県の職業能力開発協会で、2026年度後期に広告美術仕上げを実施するか、希望する作業と等級があるかを確認してください。申請期間は10月5日から16日までの2週間です。実務経験で受検資格を満たすか迷う場合は、短縮の条件も含めて協会に相談します。実技課題は11月27日に公表されるので、公表後すぐに材料と道具をそろえ、粘着シート仕上げなら同じ寸法の板で時間を計って練習しておくと、当日の時間配分がつかみやすくなります。
参照資料と確認日
2026年10月4日確認。年度を記載した日程・手数料は、その年度の公式案内に基づきます。