CISAの位置づけ
CISA(Certified Information Systems Auditor)は、ISACAが認定する情報システム監査の資格です。ISACAは米国イリノイ州に本部を置く国際団体で、CISAは1978年に始まり、これまでに20万人以上が取得したと公表しています。日本の国家資格ではなく、IT監査人、内部統制・アシュアランス、情報セキュリティの専門家を対象とした民間の国際資格です。
試験の形式と出題範囲
試験は150問の多肢選択式で、試験時間は4時間(240分)です。PSIの公認テストセンターか、試験官付きのリモート試験で受けます。出題は5つのドメインに分かれ、ISACAが公表している比率は次のとおりです。
| ドメイン | 比率 |
|---|---|
| 1 情報システム監査プロセス | 18% |
| 2 ITのガバナンスと管理 | 18% |
| 3 情報システムの調達、開発、導入 | 12% |
| 4 情報システムの運用とビジネスレジリエンス | 26% |
| 5 情報資産の保護 | 26% |
得点は200点〜800点の段階評価スコアで示され、合格には450点以上が必要です。ドメインごとの結果は参考情報で、合否は正解した問題の総数で決まります。正式な得点は10営業日以内にメールで届きます。不合格の場合は結果公開から30日以内に再採点を申請でき、手数料は1回75米ドルです。
受験の申込と費用
受験登録は随時受け付けており、受験料の支払いから48時間後以降の日時で予約できます。登録してから6か月が受験期限です。受験料はISACA会員が575米ドル、非会員が760米ドルで、払い戻しや譲渡はできません。登録に使う氏名は、当日に提示する政府発行の身分証明書と一致させる必要があります。
再受験には制限があり、12か月の間に受けられるのは最大4回です。1回目の不合格後は30日、2回目の後は90日、3回目の後も90日の間隔を空ける必要があり、毎回受験料を全額支払います。登録前には、近くのPSI試験会場に空きがあるか、リモート受験に使う端末が互換性チェックを通るかを確認するよう案内されています。合格した人は、5年間の申請期間中に同じ試験を受け直すことはできません。
合格後の認定と維持
試験に合格しただけではCISAを名乗れません。合格から5年以内に、1回限りの申請手数料50米ドルを支払い、上司などに実務経験を証明してもらって認定を申請します。必要な実務経験は、情報システム監査・コントロール・セキュリティ分野で5年以上で、申請日前の10年以内に積んだものに限られます。受験者ガイドでは、最大3年分の実務経験の免除が適用できるとされています。申請書は日本語版も用意されています。
認定後は、3年間で120時間以上、毎年20時間以上の継続教育(CPE)を取得して報告し、ISACAの職業倫理規定と情報システム監査基準を守ることが求められます。倫理規定に違反した場合は調査の対象となり、試験スコアの無効化や認定の取り消しといった処分を受けることがあります。
受験準備の進め方
当サイトの提案:まず自分の職務経歴を5つのドメインに当てはめ、認定申請に必要な5年分の実務を満たせるか、免除規定を使う必要があるかを確認してください。そのうえで、比率の大きいドメイン4と5から重点的に学び、ISACAの公式サイトにある練習用クイズで出題形式に慣れておくと、受験日の判断がしやすくなります。受験料は米ドル建てなので、申込時点の為替レートで円換算し、会員になる場合の年会費も含めて比べると、会員・非会員どちらで申し込むかを判断できます。
参照資料と確認日
2026年10月4日確認。年度を記載した日程・手数料は、その年度の公式案内に基づきます。