LinuCとレベル2の位置づけ
LinuCは、LPI-Japanが提供するLinux技術者認定です。レベル1、レベル2、レベル3、レベル4(システムアーキテクト)の段階があり、認定証は一般社団法人EDUCOが認定・発行します。
レベル2(LinuC-2 Version 10.0)は、仮想環境を含むLinuxのシステム設計やネットワーク構築で、アーキテクチャに基づいた設計、導入、保守、問題解決ができる技術者を認定するものです。公式ページでは、Linuxシステムの設計・構築・監視・トラブルシューティング、仮想マシンやコンテナの管理と運用、セキュリティとシステムアーキテクチャの基本を理解したサービスの設計・構築・運用が、証明できる知識と技術として挙げられています。
LPI-Japanによると、レベル2はITSSのキャリアフレームワークとの対応で「ITスペシャリスト」など5分野のレベル2に、DX推進スキル標準(DSS-P)との対応では「クラウドエンジニア/SRE」など5分野のレベル2に位置づけられています。
認定の条件と受験料
レベル2の試験は、201試験(LinuC Level2 Exam 201)と202試験(LinuC Level2 Exam 202)の2つです。両方に合格し、かつ有意なレベル1の認定を持っているとレベル2に認定されます。受ける順番はどちらからでもかまいません。2試験は5年以内に合格する必要があります。
受験のための実務経験や前提資格の条件はないため、レベル2の試験を先に受けることもできます。ただし、レベル1の認定を取得するまでレベル2の認定は得られません。レベル1も101試験と102試験の2試験構成で、受験料は同じです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 受験料 | 1試験16,500円(税込)。レベル2の取得には2試験分が必要 |
| 試験方式 | CBT(マウスによる選択が中心。キーボード入力問題も多少あり) |
| 問題数・時間 | 約60問・90分(試験後アンケートに5分かかるため解答時間は実質85分) |
| 試験言語 | 日本語、英語 |
| 会場 | 全国の試験センター、または自宅・職場からのオンライン受験(OnVUE) |
受験チケット(バウチャー)は、決済の確認後5営業日程度でメールで届きます。まとめて購入すると割引制度があります。CBTの配信はピアソンが担当しており、団体受験向けにはペーパーテストもあります。
出題範囲の考え方
LPI-Japanは、レベル2の対象として小規模から中規模のサイトの管理、仮想マシンやコンテナを含む複数システムの統合管理を挙げています。LinuxとWindowsが混在するネットワークについては、Samba、NFS、DNS、DHCPなどのLANサーバー、firewallやVPN、SSHなどのインターネットゲートウェイ、HTTPサーバーとリバースプロキシの計画、実装、保守、トラブルシューティングが含まれます。可用性とスケーラビリティを考えたシステムアーキテクチャの基本パターンも範囲に入っています。公式ページが示す一般的な勉強期間の目安は3か月〜半年程度です。
合否、有意性の期限、再受験
テストセンターで受けた場合は、試験終了後にその場で結果が表示されます。OnVUEで受けた場合は、ピアソンのページにログインして確認します。認定証は受験後約3週間で届き、受験者マイページからPDFも取得できます。
LinuCの認定に有効期限はありませんが、「有意性の期限」があります。認定日から5年以内に同じレベルを取り直すか、上位レベルの認定を取ると、認定ステイタスをACTIVEに保てます。5年を過ぎるとINACTIVEになります。不合格の場合、同じ試験の2回目の受験は受験日の翌日から数えて7日目以降に可能です。
受験の順番の決め方
当サイトの提案:レベル1をまだ持っていない人は、レベル1の101・102試験から受けるのが確実です。レベル2の試験を先に受けると、レベル1の取得が遅れた場合に5年以内という合格期限を気にしながら進めることになります。レベル1の認定後は、201試験と202試験の出題範囲を公式ページで見比べ、業務で触れている範囲が多いほうから予約してください。受験チケットは届くまで5営業日ほどかかるので、予約したい日の1週間以上前に購入しておくと慌てずに済みます。
参照資料と確認日
2026年10月4日確認。年度を記載した日程・手数料は、その年度の公式案内に基づきます。