技能証明の位置づけと一等・二等の違い
無人航空機操縦者技能証明は、航空法に基づき、無人航空機を飛行させるのに必要な技能を持つことを証明する国家資格です。国土交通省は、技能証明書の取得はすべての飛行で必須ではないと説明しています。技能証明が必要になるのは、一定の条件を満たす特定飛行を行う場合です。
一等と二等の違いで大きいのは、レベル4飛行の扱いです。レベル4飛行は、有人地帯の上空で補助者を置かずに目視外飛行を行うもので、カテゴリーⅢに当たります。レベル4飛行には、一等無人航空機操縦者技能証明書のほか、第一種機体認証、飛行の許可・承認、運航ルールの遵守が必要です。
技能証明は、昼間・目視内・最大離陸重量25kg未満の飛行を基本とし、限定変更で夜間飛行、目視外飛行、25kg以上の機体を追加できます。機体の種類もマルチローター、ヘリコプター、飛行機に分かれます。
受験資格と取得までの流れ
日本海事協会が示す受験資格は、16歳以上であることと、航空法の規定により受験を停止されていないことの2つです。最初に、国土交通省のドローン情報基盤システム2.0で技能証明申請者番号を取得します。次に、日本海事協会の試験申込システムでアカウントを登録し、学科試験・実地試験・身体検査を受けます。実地試験は学科試験に合格しないと受けられません。
国土交通省の登録講習機関で無人航空機講習を修了すると、講習の内容に応じて指定試験機関での実地試験が免除されます。講習の受講は必須ではありませんが、講習費用は機関ごとに異なるので、各機関に確認が必要です。全試験に合格したら、ドローン情報基盤システム2.0で国土交通省に交付を申請し、手数料を納めます。一等は登録免許税3,000円も必要です。
学科試験の形式
| 区分 | 形式 | 試験時間 | 試験開始当初の合格に必要な正答率 |
|---|---|---|---|
| 一等 | 三肢択一式70問 | 75分 | 90%程度 |
| 二等 | 三肢択一式50問 | 30分 | 80%程度 |
学科試験はCBT方式で、機体の種類や限定の内容にかかわらず一等と二等の2種類だけです。出題範囲は国土交通省の「無人航空機の飛行の安全に関する教則」で、2026年7月14日から第5版に準拠しています。学科試験に合格すると学科試験合格証明番号が発行され、その有効期間は2年間です。
試験の手数料
手数料は航空法関係手数料令などで定められ、非課税です。学科試験は一等9,900円、二等8,800円です。実地試験の基本は、マルチローターで一等22,200円、二等20,400円です。ヘリコプターと飛行機はこれより高く、限定変更の実地試験は別の金額です。身体検査は、運転免許証などを提出する書類での受検が5,200円、会場での受検が19,900円です。
有効期間と更新
技能証明書の有効期間は3年です。更新するには、登録更新講習機関で無人航空機更新講習を修了し、身体適性の基準を満たしたうえで、ドローン情報基盤システム2.0から国土交通省に更新を申請します。更新は有効期間満了の6か月前から1か月前までに申請する必要があります。
受験前に確認したいこと
当サイトの提案:最初に、自分が行いたい飛行が技能証明を必要とする特定飛行に当たるかを、国土交通省の案内で確認してください。必要な場合は、一等と二等のどちらか、夜間や目視外の限定変更が必要かを決めます。そのうえで、登録講習機関の講習で実地試験の免除を受けるか、日本海事協会の実地試験を直接受けるかを費用と日程で比べると判断しやすくなります。学科試験は教則第5版が範囲なので、古い版の問題集を使う場合は改訂箇所を教則で確認してください。
参照資料と確認日
2026年10月3日確認。年度を記載した日程・手数料は、その年度の公式案内に基づきます。