日本福祉心理学会とはどんな団体か
日本福祉心理学会は、福祉サービスの利用者や家族、福祉施設で働く職員を心理学の立場から支える研究と実践を扱う学会です。学会の沿革によると、2002年10月に設立準備委員会が発足し、2003年6月に第1回大会が開かれました。会費の振込先名義は一般社団法人日本福祉心理学会となっています。学会誌として「福祉心理学研究」を発行しています。
学会が認定する資格は「福祉心理士」と、専門学校・短期大学の卒業者を対象にした「准福祉心理士」の2つです。どちらも学会が独自に認定する民間の資格で、国が定める公認心理師のような国家資格とは制度が別です。学会員であることが資格の前提で、学会を退会すると資格も失効します。
入会の手続きと会費
正会員と学生会員は、学会サイトの入会申込フォームから申し込みます。入会案内では、新入会員は申し込み後10日以内に会費7,000円を振り込むこととされています。大学院生の正会員と学生会員は3,500円です。入会の審査は年4回の常任理事会で行われます。
福祉心理士の申請は、申請時点で正会員または学生会員であり、会費の納入が済んでいることが条件です。申請後の入会は原則として認められないため、資格を目指す人は申請期間より前に入会を済ませておく必要があります。
福祉心理士の申請類型
2026年度の申請の手引きでは、申請者は次の6類型から一つを選びます。
- A類型:大学・大学院で指定科目を合計32単位以上修得して卒業・修了した人
- B類型:社会福祉施設等での実務経験が3年以上あり、指定の必修7科目を各2単位以上修得した人
- C類型:福祉の現場でおよそ5年以上、相談や検査などの支援にあたった人(ケース報告の提出が必要)
- D類型:大学等で福祉心理学関連科目を3年以上担当し、研究業績が5編以上ある人
- E類型:学部3年次以降で指定科目32単位以上を修得した在学者(卒業まで仮認定)
- F類型:専門学校・短期大学で指定科目32単位以上を修得して卒業した人(准福祉心理士)
指定科目は、基礎科目、心理学関係科目、社会福祉学関係科目の3領域で構成されています。
2026年度の日程と費用
2026年度から申請は原則として電子化され、Googleフォームへの入力と電子ファイルの提出、一部書類の郵送を組み合わせて行います。申請期間は2026年9月28日から11月30日までで、郵送書類は11月30日の消印まで有効です。審査は12月1日から28日に行われ、結果は2027年1月中にメールで通知される予定です。
費用は、申請者全員が払う認定審査料20,000円と、合格者が払う認定料10,000円です。不合格でも審査料は返金されません。認定証とIDカードは2027年4月末までに発行される予定です。資格の有効期間は5年で、所定の研修などを経て5年ごとに更新します。
指定科目の構成
A・E・F類型で求められる32単位の指定科目は3領域に分かれています。基礎科目は「心理学」「福祉心理学」「社会福祉学」のうち2科目を各2単位以上修得します。心理学関係科目は、臨床心理学、心理査定法、カウンセリング(心理相談)、心理療法、発達心理、児童心理、障害者の心理、高齢者の心理から4科目8単位を含めて12単位以上です。社会福祉学関係科目は、相談援助、社会福祉援助技術、精神保健福祉援助技術から1科目2単位を含めて12単位以上です。
心理学関係科目と社会福祉学関係科目のそれぞれ2科目4単位は、精神医学やリハビリテーション論などの医療・保健関係科目で代えることができます。科目名が指定科目名と異なる場合は、授業内容を確認できるシラバスを提出します。資格を失効すると福祉心理士の名称を使えなくなるため、取得後も会員資格と更新の管理が欠かせません。
申請前の確認
当サイトの提案:まず手引きで自分がどの類型に当たるかを決め、次に成績証明書やシラバスで指定科目の単位がそろっているかを確かめてください。未入会なら入会手続きを先に済ませ、常任理事会の承認時期も考えて早めに動くと安心です。審査料は返金されないため、科目の読み替えなどで迷う点は申請前に資格認定委員会事務局へメールで確認しておくことをおすすめします。
参照資料と確認日
2026年10月4日確認。年度を記載した日程・手数料は、その年度の公式案内に基づきます。