日本ペット技能検定協会とトリマーライセンス
一般社団法人日本ペット技能検定協会(JPLA)は、1996年にペット技能の検定団体として発足した団体です。トリマーのほか、家庭犬トレーナーや動物介護士など多くのライセンスを認定しています。トリマーライセンスは協会独自の民間資格で、トリマー2級、トリマー1級、トリマー教師の三つの級があります。
協会は各級の水準を次のように説明しています。2級はペット美容サロンでグルーミングサービスの業務をこなせる技術者で、その技術は動物病院や飼育の現場での健康維持にも生かせるとしています。1級はサロンの業務でリーダー的な役割を果たし、トリマー養成機関で後進を指導できる技術者です。教師はサロンの総責任者として人格的にも優れた技術者で、養成機関で後進や教員を指導する立場と位置づけられています。
級ごとの受験資格
2級の受験資格は、協会指定のカリキュラムを修了していることです。1級は2級を持っている人だけが受験でき、教師は1級取得後に3年以上の実務経験がある人に限られます。年齢制限はありません。協会のよくある質問でも、1級や教師から受けることはできないと回答しています。ただし、すでにトリマー講師として活動している人は事務局に相談するよう案内があります。
試験の内容
2級と1級は筆記試験と実技試験、教師は実技試験と面接で審査されます。実技の課題は次のとおりです。
| 級 | 実技試験の課題 |
|---|---|
| 2級 | プードルのラムクリップ、または小型長毛犬のカット |
| 1級 | プードルのコンチネンタルクリップ、またはプードルのテディベアカット |
| 教師 | 1次はプードルのコンチネンタルクリップやイングリッシュサドルクリップ、ミニチュア・シュナウザーやビションフリーゼ、アメリカン・コッカー・スパニエルのショークリップなど5種から3種を選択。2次は面接 |
受験の手続きと費用
協会の認定資格試験は、全国の協会認定校で卒業期に合わせて行われます。個人で受ける場合は、協会認定校で指定カリキュラムを修了した人に、ライセンス交付の手続きが書面で案内されます。2026年10月4日時点で通信教育課程の認定校とされているのは、東京ペットビジネス学院とヒューマンアカデミー通信講座の2校です。高校や大学、専門学校、企業を通じた団体受験もあります。
協会が公表している費用はライセンス交付申請料で、2級と1級が14,000円、教師が18,000円です。カリキュラムの受講料は認定校ごとに異なります。カード付きライセンスを紛失したときの再発行料は5,000円で、再発行できるのは発行から10年以内のものです。
ほかのトリマー資格との違い
「トリマー」という名前の資格は、複数の団体がそれぞれ認定しています。たとえば東京都保健医療局が公開する動物取扱責任者の資格一覧には、一般社団法人全日本動物専門教育協会の「トリマー(初級、中級、上級、教師)」が掲載されていますが、日本ペット技能検定協会のトリマーは掲載されていませんでした(2026年10月4日確認)。トリミングサロンの開業で動物取扱責任者を置く予定がある場合は、登録先の自治体に、取得予定の資格が要件として認められるかを確認してください。
講座を選ぶ前に
このライセンスは認定校を通じて受験する仕組みのため、受講先選びがそのまま受験方法を決めます。
当サイトの提案:まず協会の「受験するには」に載っている認定校を確認し、候補の講座がトリマー2級のカリキュラムと実技研修を含んでいるかを問い合わせてください。次に、受講料と交付申請料14,000円の合計、実技の練習に使うモデル犬や道具の扱いを比べると判断しやすくなります。将来サロンを開きたい人は、動物取扱責任者の要件を自治体で確かめ、必要なら別の資格の取得も計画に入れておきましょう。
参照資料と確認日
2026年10月4日確認。年度を記載した日程・手数料は、その年度の公式案内に基づきます。