音楽療法カウンセラーとは
音楽療法カウンセラーは、日本インストラクター技術協会(JIA)が認定する民間資格です。協会の説明では、音楽療法の歴史や日常生活での音楽の効果などの知識を身につけ、音楽の役割と、空間での音楽の考え方・使い方を習得した人に与えられます。合格後は、自宅やカルチャースクール、オンラインなどで講師として活動できると案内されています。
協会は、教える力を中心とした各技術の水準を認定し、技術者の社会的地位の確立を図ることを目的に掲げています。音楽療法カウンセラーもその一つで、協会が独自に認定する民間資格です。
試験の概要
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 受験資格 | 特になし |
| 受験料 | 10,000円(消費税込み) |
| 申込方法 | インターネットから申込 |
| 受験方法 | 在宅受験 |
| 合格基準 | 70%以上の評価 |
| 実施時期 | 試験期間・申込期間の区切りがなく、いつでも受験可能 |
協会のページには、試験期間と受験申込期間をなくし、いつでも検定試験を受けられるようにしたと書かれています。以前のこの記事で紹介していた「2か月に1回、偶数月に実施」という説明は、現在の案内と合わないため改めました。
申込から合否確認までの流れ
協会のページでは、受験申込のあと1週間以内に試験問題が郵送されます。受験票、試験問題、解答用紙が同封されており、受験者は自宅で解答して、備え付けの返信用封筒で協会へ送ります。返信用封筒には自分で切手を貼る必要があります。受験料は代金引換、クレジットカード決済、PayPayのいずれかで支払い、代金引換の場合は試験問題を受け取るときに配送スタッフへ支払います。
合否は協会の合否結果照会ページで、受験票に書かれた受験番号を入力して確認します。音楽療法カウンセラーのページでは解答の到着後10日前後、受験の流れのページでは提出後1〜2週間前後で確認できると案内されています。合格者は合格者専用ページから資格認定証と認定カードの発行を申し込めます。費用は合格認定証が5,500円、認定カードが5,500円で、受験料とは別にかかります。
出題される内容
協会が示す試験概要には、次のようなテーマが並んでいます。音楽療法とQOL(生活の質)の関係、調整的音楽療法(RMT)、イメージ誘導法(GIM)、分析的音楽療法(AMT)、行動的音楽療法、人間主義的音楽療法といった手法の違いがまず挙がっています。さらに、個人療法と集団療法、能動的音楽療法と受動的音楽療法の選び方、子ども・成人・高齢者それぞれを対象にした音楽療法、ホスピスやリハビリテーションでの音楽療法、音楽療法に携わるための段階や活動場所、音楽療法と保険の関係まで含まれます。
協会は音楽療法カウンセラー資格のテキストを販売しておらず、資料の用意もないと案内しています。学習に使う本は受験者が自分で選ぶ必要があります。
日本音楽療法学会の認定音楽療法士との違い
名前が似た資格に、一般社団法人日本音楽療法学会が認定する音楽療法士があります。学会の案内では、資格取得の方法として、学会が認めた音楽療法士資格試験受験認定校に入学して体系的に学ぶ「認定校コース」が示されています。もう一つの「必修講習会コース」は第六期で募集を終え、今後の開講はないとされています。音楽療法カウンセラーは在宅の筆記試験だけで取得でき、学会の認定とは制度も実施団体も異なります。医療・福祉の現場で音楽療法を職務として行いたい方は、勤務先が求める資格がどちらかを確認しておく必要があります。
受験を考える人へ
当サイトの提案:音楽療法カウンセラーを受ける前に、資格を何に使うのかを決めておくと選びやすくなります。趣味の延長や講座活動の肩書きとして使うなら、JIAの試験概要で出題テーマを確認し、受験料10,000円に認定証と認定カードの発行費用を加えた総額を見積もってから申し込んでください。施設などで音楽療法の仕事を目指すなら、先に応募先の求人票や担当者に求められる資格を確かめ、日本音楽療法学会の認定校一覧も見比べると判断を誤りにくくなります。
参照資料と確認日
2026年10月4日確認。年度を記載した日程・手数料は、その年度の公式案内に基づきます。