パターンメーキング技術検定とはどんな検定か
パターンメーキング技術検定は、一般財団法人日本ファッション教育振興協会が実施する検定です。協会は、アパレル企業やリテール企業でパターン技術者として活躍できる力を身につけてもらうこと、デザイナーとして就職する人にも必要な技術を習得してもらうことを目的に挙げています。協会は1969年に公益法人として認可され、2011年4月から一般財団法人になりました。旧記事では「公益財団法人」と書いていましたが、現在の法人格は一般財団法人です。
国家資格ではなく、民間団体が実施する検定です。協会によると、合格者に送られる電子認定証には文部科学省と経済産業省の後援が記載され、パターンメーキング技術検定については厚生労働省の後援も受けています。
級ごとの程度と試験の形式
協会は級ごとに想定する受検者の程度を示しています。3級は入門段階で、服飾専門学校などで1〜2年学んだ程度の人が対象です。2級は専門学校などで3年間、工業用パターンやグレーディングを学んだ程度の人を想定しています。1級は専門学校で4年以上学び、5〜6年程度の実務経験を積んだ、指導的な立場のパターンメーカーの水準です。公式ページには年齢や学歴による受検資格の制限は書かれていません。
| 級 | 試験の構成 | 合格ライン | 2026年度の検定料(税込) |
|---|---|---|---|
| 1級 | 理論・製図・実技(東京・大阪会場のみ) | 各科目70%の得点が目安 | 22,000円 |
| 2級 | 筆記(理論はマークシート100問、製図)と実技を別日に実施 | 筆記・実技とも60%が目安 | 15,950円(筆記のみ7,700円、実技のみ8,800円) |
| 3級 | 実技(9時30分〜13時)と筆記(14時30分〜15時30分)を同日に実施 | 筆記・実技とも60%が目安 | 15,400円(筆記のみ6,600円、実技のみ8,800円) |
2級と3級では、筆記と実技の両方に合格すると級合格になり、どちらか一方だけ合格した場合は科目合格になります。科目合格から1年以内に受検する場合は、合格した科目が免除されます。実技試験では協会が配る原型やシーチング、パターン用紙を使い、会場には9Rサイズに対応した工業用ボディが一人一台用意されます。ピンやはさみ、定規などの用具は受検者が持参します。
2026年度の日程と申込方法
2026年度の日程は次のとおりです。2級は筆記が7月11日、実技が9月5日でした。1級は東京会場が8月29日、大阪会場が9月19日で、いずれも実施済みです。3級は11月28日に筆記と実技を行いますが、出願期間は9月1日から10月1日までで、確認日の時点では締め切られています。
個人で受ける場合は、協会のサイトから受検者マイページを登録してWebで申し込み、PayPayかクレジットカードで支払います。学校や企業から申込用のURLが示されている場合は団体受検となり、担当者の指示に従います。出願後の受検地の変更や取り消し、返金には応じないと協会は案内しています。合否結果は試験日のおよそ1か月半後に届きます。
協会は2026年7月、令和9年度(2027年度)から検定運営を見直すと発表しました。検定料はおおむね15%引き上げますが、パターンメーキング技術検定のように検定料が10,000円以上の試験は据え置くとしています。公式テキストや問題集はおよそ20%値上げされます。2027年度の正式な日程は10月頃に発表される予定です。
受検前に確認したいこと
出題は公式テキスト(ガイドブック)の内容を基本とし、テキストにないマニピュレーションによるバストダーツ処理が出る場合もあると協会は説明しています。2023年にJIS規格が大きく改定されたため、協会は発行書籍の正誤表と改定内容の資料を公開しています。手元のテキストが古い場合は、正誤表と照らし合わせておく必要があります。
当サイトの提案:2027年度に受ける人は、まず10月頃に発表される協会の正式日程で出願期間を確かめてください。次に、受ける級の公式テキストが最新の版か、正誤表に載っている修正があるかを確認します。そのうえで、協会ページにある過去の出題テーマと提出パターンの合否例を見て、実技の時間配分を練習するとよいでしょう。2級・3級で片方の科目だけ合格した場合は、免除期間が1年である点に注意して次回の出願を計画してください。
参照資料と確認日
2026年10月3日確認。年度を記載した日程・手数料は、その年度の公式案内に基づきます。