ペットロス・カウンセラーの資格の範囲
ペットロスの相談に応じる人を指して「ペットロス・カウンセラー」と呼ぶことがありますが、この名前の国家資格や公的資格はありません。民間団体がそれぞれ資格を設けており、名称、受験資格、試験の形式は団体ごとに違います。この記事では、2026年度の試験要項を公式サイトで確認できたメンタルケア学術学会の「ペットロス・ハートケアカウンセラー」を中心に説明します。
学会の説明では、ペットロスとはペットを失うことで、深い愛着や愛情の行き場がなくなり、心身にさまざまな症状が出る場合があるとされています。ペットロス・ハートケアカウンセラーは、ペットロスの基本的な理解と支援について一定の基礎能力を持つことを証明する称号で、2011年10月に発足しました。学会の図では、うつ病などの精神疾患は精神科医などの専門家による治療の分野とされ、相談内容によって専門家や行政との連携が必要と示されています。
受験資格と出題範囲
2級と3級があり、どちらも学会の指定教育機関で「ペットロス・ハートケアカウンセラー」講座を修了した人が受験できます。独学で直接受験する道は案内されていません。学会のトップページには、教育指定校としてヒューマンアカデミー通信講座とTERADA医療福祉カレッジが掲載されています。
学科試験は筆記で、多岐選択式と記述式です。問題数は2級が30問、3級が20問です。出題範囲には、カウンセリングの基礎知識、心理療法基礎、心理学基礎、心の疾患、ストレス、健康とQOLといった心理分野に加え、ペットの生活、ペットの歴史、ペットロスとは何かが含まれます。
2026年度の試験日程と費用
2026年度の試験から、決まった受験日ではなく受験期間を設ける方式に変わりました。2・3級とも在宅試験です。
| 回 | 受験期間 | 願書提出期間(消印有効) | 合否発表 |
|---|---|---|---|
| 第38回 | 2026年6月29日〜7月6日 | 4月6日〜5月15日 | 7月31日 |
| 第39回 | 2026年11月30日〜12月7日 | 9月24日〜10月23日 | 2027年1月22日 |
2026年10月4日時点で申込みを受け付けているのは第39回です。受験料は2級8,700円、3級7,700円です。合格後に資格登録をすると、メンタルケア学術学会と一般財団法人日本こころ財団の認定証書と資格証カードが発行され、登録料は4,600円(2026年2月時点)です。発行手続きの受理から作成まで2か月ほどかかります。
上位資格と他団体の資格
上位のアニマル・ペットロス療法士は、ペットロス・ハートケアカウンセラー2級の合格者、または指定教育機関で同名講座を修了した人が受験できます。30問の在宅試験で、来談者中心療法、フォーカシング、遊戯療法、交流分析などが出題範囲に加わります。2026年度は第31回の受験期間が2027年3月15日から23日、願書は1月18日から2月15日消印有効で、受験料は9,700円、登録料は6,100円です。
別の団体の例として、一般社団法人日本ペット技能検定協会の「ペットロスケアアドバイザー」があります。協会指定のカリキュラム修了者が対象で、合格点は200点中140点、ライセンス交付料は14,000円です。この資格は学会のペットロス・ハートケアカウンセラーとは別の資格です。
当サイトの提案:講座を選ぶ前に、修了後に受けられる資格がどの団体のものかを講座ページで確認してください。心理学の基礎から体系的に学びたい人は、受験要項と試験日程が公開されている学会の資格を軸に考えると、取得までの期間を計画しやすくなります。第39回を受けたい場合は、指定講座の修了が10月23日の願書締切に間に合うかを先に確かめ、間に合わなければ2027年度の日程が公表されるのを待つ計画にするとよいでしょう。
参照資料と確認日
2026年10月4日確認。年度を記載した日程・手数料は、その年度の公式案内に基づきます。