JFA公認指導者ライセンスの全体像
サッカーの指導者に法律上の資格要件はありませんが、日本サッカー協会(JFA)は公認指導者ライセンスの制度を設けています。ライセンスは段階的で、入口からキッズリーダー、Dライセンス、Cライセンス、Bライセンス、Aジェネラルライセンス、Proライセンスと上がっていきます。このほか、育成年代向けのユースBとエリートユースA、ゴールキーパー、フィジカルフィットネス、フットサルの専門ライセンスがあります。
JFAの案内では、C・D・キッズリーダーの3つは受講資格を満たせば誰でも取得できます。B以上は、下位のライセンスを持っていることや指導経験が受講の条件です。たとえばBライセンスは2026年4月2日現在で満18歳以上かつ有効なCライセンスの保有者、Aジェネラルは有効なBライセンスを持ち取得後1年以上の指導経験がある人などが対象です。
以前の記事にあった「D級は18歳以上」「キッズリーダーは16歳以上」という年齢は、現在のJFAの案内と一致しません。下の表のとおり、3つとも受講年度の4月1日時点で満15歳以上です。
入口となる3つのライセンス
| ライセンス | 対象の目安 | 受講資格 | 開催団体 | 指導者登録料 |
|---|---|---|---|---|
| キッズリーダー | 主に10歳以下の子ども | 満15歳以上 | 都道府県サッカー協会 | 年3,000円 |
| Dライセンス | 子どもを中心としたアマチュアレベル | 満15歳以上 | 都道府県サッカー協会 | 年3,000円、18歳未満は無料 |
| Cライセンス | 子どもから大人までのアマチュアレベル | 満15歳以上 | JFA・都道府県サッカー協会 | 年5,000円、18歳未満は無料 |
キッズリーダー養成講習会は、10歳以下の子どもに関わる指導者や保護者を対象に、体を動かす楽しさを伝える指導者を育てる講習です。基本スケジュールは講義1.5時間と実技1.5時間で、講義は動画視聴か集合型で行います。Dライセンスは、Cライセンスの内容を子どもの指導中心に絞った講習で、1コースの定員は最大40名です。
Cライセンスは2020年度のカリキュラム改訂で、年齢に関係なく子どもから大人までの指導方法を学ぶ内容になりました。受講者は、ゲーム、分析、プランニング、トレーニングとコーチングの流れを実際に行いながら、チームと選手の育成、チームマネジメントなどを学びます。集合講習日数の目安は8日です。Cライセンスを18歳以上で取ると、日本スポーツ協会公認コーチ1にも対応します。
受講料と申込みの流れ
キッズリーダーとDライセンスの受講料は、主催する都道府県サッカー協会が決めます。Cライセンスも都道府県協会の講習会は主催団体の設定です。JFAが主催する2026年度のCライセンス講習会では、受講料が18歳以上27,500円、18歳未満5,500円でした。18歳以上の人はこのほかに初年度の指導者登録費5,000円がかかります。ただし、Dライセンス保持者とキッズリーダーに任意登録している人は不要です。宿泊費と交通費は自己負担です。
申込みの流れは、受講する講習会を選び、JFA IDを取得し、JFA登録システム「KICKOFF」で講習会を検索して申し込むという順です。受講が決まったら主催団体の指示に従って受講料を払います。KICKOFFでの支払いはコンビニ決済、Pay-easy、クレジットカードから選べます。講習には実技があり、ウェア、シューズ、すね当て、筆記用具、飲み物が必須の持ち物とされています。
登録と更新の条件
講習会に合格しただけでは資格は有効になりません。JFAの規定では、合格後に1年分の指導者登録料を支払うことで初めて有効な資格になり、資格の開始は合格日の翌奇数月1日です。開始日の前日までに払わないと「未納失効」になり、さらに6か月の猶予期間を過ぎると完全に失効します。
資格の有効期間は奇数月1日から1年間で、毎年登録料を払って更新します。Cライセンス以上は、これに加えてリフレッシュポイントを獲得しなければなりません。Cライセンスで必要なのは4年間で40ポイントです。ポイントは、リフレッシュ研修会やeラーニングの受講、またはJFA加盟チームに指導者として登録することで得られます。D・キッズリーダーはリフレッシュポイントの対象外です。上位ライセンスに昇級した場合は、合格日の翌奇数月1日から自動的に切り替わります。
どのライセンスから受けるか
当サイトの提案:まず指導する相手の年齢を基準に選んでください。主に10歳以下の子どもと関わるならキッズリーダーかD、中学生以上や大人のチームも見るならCが目安です。次に、お住まいの都道府県サッカー協会のサイトとKICKOFFで講習会の日程と受講料を調べ、JFA IDを先に取得しておきます。Cを選ぶ場合は8日程度の日程を確保できるかと、登録後に4年で40ポイントを集める見通しが立つかも確認しておくと、取得後に失効させずに済みます。
参照資料と確認日
2026年10月4日確認。年度を記載した日程・手数料は、その年度の公式案内に基づきます。