戦史検定とは
戦史検定は、近現代の戦史に関する知識を問う民間の検定です。特定非営利活動法人JYMA日本青年遺骨収集団が主催し、協力団体の全国ソロモン会、東京祖国と青年の会との共同事業として2010年に第1回が行われました。実施の窓口は戦史検定協会の事務局です。
検定の収益は、海外などに民間で建てられた戦没者慰霊碑の保全や修繕に充てられると公式サイトとJYMAの活動報告で説明されています。JYMAの報告には、ガダルカナル島やパラオ、グアム島などの慰霊碑の修繕に使ったことが回ごとに記されています。
現在の実施状況
戦史検定協会は2024年6月27日、令和6年度の第13回戦史検定の開催を見合わせると発表しました。理由として、実行委員会メンバーの減少、運営主体であるJYMAの体制変更、物価上昇と円安による慰霊碑修繕費などの運営費用の増大が挙げられています。
同じお知らせでは、次年度以降の開催可否と時期は確定しておらず、決まり次第ホームページで知らせるとしています。2026年10月4日に公式サイトを確認した時点では、それ以降の開催告知や新しい募集要項は掲載されていません。このため、2025年度と2026年度の試験日、受検料、申込方法は確認できていません。
合格者特典のうち、大和ミュージアムの常設展割引は同館のリニューアル工事に伴い2025年2月中旬で終了すると告知されています。
直近の第12回の実施内容
最後に実施された第12回は、2023年11月19日に東京の國學院大學院友会館で行われました。公式サイトの報告では、初級58名、中上級38名の受検申込者が集まりました。募集要項の主な内容は次のとおりです。
| 項目 | 第12回の内容 |
|---|---|
| 出題範囲 | 支那事変、ノモンハン事件、大東亜戦争を通じた昭和の戦争と、その伏線を理解するための帝国陸海軍建軍以降の近現代史。当時の社会情勢や世相も出題 |
| 試験方法 | マークシートによる五者択一。初級50問、中上級100問 |
| 受検資格 | 初級はだれでも受検可能。中上級は初めての人に初級との併願を推奨 |
| 受検料 | 初級3,800円、中上級5,500円、併願8,000円 |
| 申込 | 2023年8月1日から10月15日までウェブで受付。当日受検は先着30名 |
これは2023年の要項で、次回の内容を示すものではありません。再開された場合は新しい要項で範囲や料金が変わる可能性があります。
級の区分と合格ライン
第12回の要項では、初級は35点以上で合格です。中上級は1つの試験で、60点以上89点以下が中級、90点以上が上級と認定されます。初級は戦史の概要と主な戦闘、出来事、人物の知識、中級は戦闘や出来事の経緯と関係性、日本軍の組織や兵器の知識、上級は交戦国の状況や戦闘の詳細を含む幅広い知識が目安とされています。
合格者には合格証とカードサイズの認定証が送られ、得点の目安として分隊長から軍司令官までのクラス名が記載されます。取得点数そのものは開示されません。
出題の傾向と学習の準備
公式サイトでは、第1回と第2回の出題から初級と中上級の例題を各10問公開しています。例題は開戦時の指揮官など、昭和の戦争に関する人物や出来事を問う五者択一の問題です。第12回の要項では、参考図書として潮書房光人新社の「読む年表 太平洋戦争」などが挙げられていました。
以前の当サイトの記事では日露戦争や軍医学を中心に扱っていましたが、公式の要項にある出題範囲は昭和の戦争と、その背景となる帝国陸海軍建軍以降の近現代史です。
当サイトの提案:戦史検定は現在、次回の開催が決まっていません。受検を考えている人は、まず公式サイトのお知らせで再開の発表があるかを確認し、発表があれば新しい募集要項で出題範囲、受検料、会場、申込期間を確かめてください。それまでの準備としては、公開されている例題で出題の形式を確かめ、第12回の要項に示された昭和の戦争の範囲を年表で整理しておくと、再開後の要項に合わせて学習を調整しやすくなります。
参照資料と確認日
2026年10月4日確認。年度を記載した日程・手数料は、その年度の公式案内に基づきます。