どんな検定か
私服保安員検定は、私服保安員協会/G検定(GLIPPS)が実施している民間の検定です。協会は、デパート、スーパー、書店などの商業施設で私服で防犯にあたる私服保安員(いわゆる万引きGメン)を対象に、未経験者から現役まで受けられる資格だと案内しています。
協会のページによると、この団体は全国の私服保安員個人の登録からなる団体で、事務所や電話を設けていません。テキスト発送や検定の実施は担当者が分担し、所在地と連絡先は保安員のプライバシー保護を理由に非公開とされています。申し込む前に、この運営形態を理解しておく必要があります。
警備業法との関係
警備業法第2条は、事務所や遊園地などの施設で盗難などの事故の発生を警戒し防止する業務のうち、他人の需要に応じて行うものを警備業務と定めています。この法律に基づく国の検定は、公安委員会が行う警備員検定で、警視庁も施設警備業務や交通誘導警備業務などの検定日程を公表しています。私服保安員検定はこの警備員検定に当たらないため、合格しても警備業法上の資格を得るわけではありません。旧記事の「法的根拠のある警備業務への従事が可能になる」という説明は誤りでした。
級と受検条件(会場受検)
| 級 | 受検条件 | 出題 | 受検料 |
|---|---|---|---|
| 1級 | 直近3年間で1,090日以上在籍し600日以上かつ3,600時間以上勤務した人、または365日以上在籍し150日以上かつ900時間以上勤務した2級合格者 | 選択43問と記述7問に実務査定点を加え、地域査定点を掛ける | 12,600円 |
| 2級 | 直近3年間で180日以上在籍し150日以上かつ500時間以上勤務した人、または3級合格者 | 選択45問と記述5問に実務査定点を加え、地域査定点を掛ける | 8,300円 |
| 3級 | 未経験者や上の条件を満たさない人 | 選択50問 | 6,100円 |
全級に共通する条件は、受検日時点で日本国籍を持つ20歳以上であることです。採点は100点満点で、1級と2級は所属している(いた)会社の社印入りの実務経験証明書が必要です。1級合格者には成績に応じて1級Sか1級Aが付与され、1級Sは12か月ごとの更新制で年2,300円の更新料がかかります。
オンライン検定と2026年の実施状況
オンライン検定は2級と3級だけで、1級は会場受検か団体受検に限られます。受検料は会場と同じ2級8,300円、3級6,100円ですが、クレジットカードやコンビニで払うと10%の決済手数料が加わります。3級のオンライン出題は選択40問と記述10問で、制限時間は60分です。身分証明書の提出が必須で、自宅など申告した場所から1人で受ける決まりです。
2026年分のオンライン検定は、2月21日から3月29日までの5日程で行われ、受付は終了しています。協会の開催日程ページでは、各地の会場受検が予約受付中で、最低人員に達した後に詳細を決めるとされています。一方、年間行事のページには会場受検を延期するという記載が残っており、2026年10月4日時点で次回の実施日は確認できません。
合格後に届くもの
会場受検では、受検者全員に合否結果がおよそ40日後に郵送され、合格者の受検番号は専用のWEBページにも掲載されます。合格者には合格通知、合格証書、登録証が郵送され、登録カードは2025年からスマートフォン用の登録証に変わったと案内されています。オンライン検定では受検日から14日後にメールで合否が届き、賞状タイプの合格証が郵送されます。希望者は、有料の合格者専用WEBページに登録して、就業支援情報や法令改正の情報などを受け取ることもできます。
受検を考えている人へ
当サイトの提案:私服保安員として働きたい人は、まず応募先の会社が警備業の認定を受けた警備会社かどうかを確かめ、入社後に必要な教育や警備員検定の有無を会社に聞いてください。そのうえでこの検定を受けるなら、協会サイトのお知らせで次回の日程が出るのを待ち、受付締切が各実施日の14日前であることを前提に、身分証明書や実務経験証明書を先にそろえておくと申込みに間に合います。
参照資料と確認日
2026年10月4日確認。年度を記載した日程・手数料は、その年度の公式案内に基づきます。