ストラドルキャリヤーの教育の位置づけ
ストラドルキャリヤーの運転は、労働安全衛生規則第36条の特別教育対象業務の一覧には載っていません。施行令第20条の就業制限業務にも入っていません。そのうえで、港湾貨物運送事業労働災害防止協会は、厚生労働省の通達に基づき、運転業務に関する安全教育を開催していると説明しています。協会の案内では、この初任時教育は「労働安全衛生法第59条の特別教育に準じた教育」として行われています。
安全衛生情報センターに掲載された通達「ストラドルキャリヤーによる労働災害の防止について」は、コンテナ埠頭でストラドルキャリヤーと作業者の接触による災害の危険が指摘されてきたことを背景に、安全対策の要綱を示しています。通達の中で、運転者等に対する安全教育の実施は別途指示するとされています。
機械の側では、ストラドルキャリヤーは施行令第13条第3項で厚生労働大臣が定める規格を具備すべき機械等に含まれ、施行令第15条で定期自主検査の対象にもなっています。
初任時教育の内容と時間
協会が公開している教育体系によると、初任時教育は学科7時間と実技32時間です。東京労働局の安全衛生教育一覧にも「ストラドルキャリヤー運転業務安全教育」として学科7.0時間・実技32.0時間が載っています。
| 区分 | 科目 | 時間 |
|---|---|---|
| 学科 | 走行装置の構造及び取扱い方法に関する知識 | 2時間 |
| 学科 | 荷役装置の構造及び取扱い方法に関する知識 | 2時間 |
| 学科 | 運転に必要な力学に関する知識 | 1時間 |
| 学科 | 関係法令等 | 1時間 |
| 学科 | 災害事例 | 1時間 |
| 実技 | 走行の操作 | 20時間 |
| 実技 | 荷役運搬の操作 | 10時間 |
| 実技 | 作業開始前点検 | 2時間 |
実技教育は、協会のインストラクター養成研修を修了したインストラクターが指導する流れになっています。協会自身は学科教育を実施し、修了者には学科の修了証を交付します。
2026年度の開催と受講料
協会の2026年度(令和8年度)の案内では、初任時教育の学科は9月7日(月)の午後と8日(火)の2日間、横浜市の万国橋会議センターで開かれました。定員は36名、受講料は教材費と2日目の昼食費などを含めて16,500円で、宿泊は受講者の負担です。申込は申込書に受講料を添えて、8月17日までに所属総支部へ提出する方式でした。2026年度の初任時学科はすでに終了しているため、次の開催は協会の案内を確認してください。
定期または随時の教育
初任時教育を修了してからおおむね5年以上たち、運転業務を続けている人などを対象に、「ストラドルキャリヤー運転業務従事者安全衛生教育(定期又は随時)」があります。時間は6時間で、最近のストラドルキャリヤーに関する知識、取扱いと点検、災害事例研究、関係法令を学びます。協会の2026年度の案内では11月19日に名古屋港湾会館で開催予定とされています。
受講までの進め方
当サイトの提案:まず勤務先が協会のどの総支部に所属しているかを確認し、初任時学科の申込方法を総支部に問い合わせてください。協会の初任時教育の案内は学科のみが対象なので、実技32時間をどこで誰の指導で受けるかを、勤務先の安全担当者と先に決めておくと受講計画が立てやすくなります。すでに運転している人は、初任時教育の修了時期を確かめ、5年程度を目安に定期教育の受講を検討してください。
参照資料と確認日
2026年10月4日確認。年度を記載した日程・手数料は、その年度の公式案内に基づきます。