スーパーマーケット検定の概要
スーパーマーケット検定(S検)は、一般社団法人全国スーパーマーケット協会が、小売業や流通業で働く人の知識と技術の向上を目的に実施している検定です。協会は、厚生労働省が策定した職業能力評価基準に準拠していると説明しており、2026年1月の発表では後援が厚生労働省と示されています。実施団体の名称は「全国スーパーマーケット協会」で、旧記事にあった「日本スーパーマーケット協会」は誤りです。
S検は「小売業全般」「食品表示管理士」「食品安全衛生」の3分野に分かれています。協会の会員・非会員を問わず受検でき、2024年からは一般の消費者や学生も個人で申し込めるようになりました。企業が昇格試験や人材育成の一部として使う例も多く、協会は企業ごとに試験官を付けて受検を管理できる仕組みも用意しています。
小売業全般の級と費用
小売業全般の分野は、仕事の階層に合わせた級で構成されています。級ごとに示されている対象者は推奨の目安で、受検の条件として実務経験を求める記載はありません。
| 級 | 公式に示された対象・内容 | 2026年度の受検費用(税込) |
|---|---|---|
| ベーシック2級 | 無料で受検できる。合格認定書の発行にはテキスト記載のIDとパスワードが必要 | 無料 |
| ベーシック1級 | 新入社員、パート・アルバイトなど。業界一般知識、売場・商品知識、計数管理の基本 | 4,950円 |
| マネジャー3級 | チーフ、サブチーフ、サブバイヤーなど。人のマネジメントと店舗運営 | 4,950円 |
| マネジャー2級 | 店長、副店長、SV、バイヤー、トレーナーなど。店長に必要な能力 | 7,920円 |
| バイヤー級 | バイヤー、サブバイヤーなど。商品政策、人材育成、利益管理 | 9,900円 |
このほか、流通業界の未経験者向けの流通用語入門と、小売業入門講習があります。ベーシック1級以上の学習には、協会が発行する級別のテキストを別途購入します。
小売業全般以外の2分野のうち、食品表示管理士は初級・中級・上級の3レベルで、2年ごとの更新講習があります。食品安全衛生の分野には、入門講習と安全リーダーの講座が用意されています。どの分野も同じS検の登録アカウントから申し込みます。協会は、受検者ごとに異なる問題を出題して不正を防いでいると説明しています。
試験の形式
試験はパソコン、タブレット、スマートフォンからオンラインで受けます。ベーシック1級以上は2部構成で、両方が合格点に達すると合格です。ベーシック1級の場合、第1部は業界一般知識と売場・商品知識の100問を70分で解いて70点以上、第2部は計数管理の35問を60分で解いて60点以上が合格点です。バイヤー級は、第1部がバイヤーの使命とマーチャンダイジングの80問60分で70点以上、第2部が計数管理の35問60分で60点以上です。
各部とも講座期間内に3回まで受検でき、どの回かで合格すれば合格と判定されます。採点は受検直後に自動で行われます。通信が途中で切れても1回受検したものとして数えられます。
2026年の日程と申込の流れ
2026年は2期制でした。第I期は2月9日から5月29日まで申込を受け付け、受検期限は7月31日でした。第II期の申込は6月1日から9月30日までで、受検期限は11月30日です。確認日時点で2026年の申込は締め切られており、2027年の日程は公式サイトにまだ載っていません。
申込はS検公式サイトでご利用登録をし、管理者アカウントで受講者を登録してから講座を選び、請求書にもとづいて振り込みます。個人で受ける人も同じ手順です。合格証は受講者アカウントから発行できます。
受検を考えている人へ
当サイトの提案:初めて受ける人は、無料のベーシック2級で出題の雰囲気をつかみ、次にベーシック1級の練習問題で計数管理の問題を解いてみてください。計数管理は第2部として独立して合格点が設定されているため、売上や粗利の計算に慣れておくと準備しやすくなります。勤務先が団体で申し込んでいる場合は、個人で登録する前に社内のS検担当者に確認しましょう。2027年の申込期間は、年明け以降にS検公式サイトのお知らせで確認してください。
参照資料と確認日
2026年10月3日確認。年度を記載した日程・手数料は、その年度の公式案内に基づきます。