資格の名称と現在の制度
都市道路構造物点検技術者は、一般財団法人首都高速道路技術センターが2016年度に創設した資格です。一般的な道路構造物の点検・診断の知識と技術に加え、都市道路構造物に特有な留意点にも精通した技術者を育て、認定することを目的としています。その後、資格の名称変更と対象施設分野の拡充が行われ、現在は都市道路点検診断技術者資格として運用されています。
国家資格ではなく、技術センターに設置された点検技術者資格認定委員会が認定する民間資格です。都市道路点検診断士は、国土交通省の技術者資格登録簿で鋼橋、コンクリート橋、トンネル、道路土工、シェッド・大型カルバート、舗装、小規模附属物の7施設分野の点検業務と診断業務に登録されています。都市道路点検士は同じ7分野の点検業務に登録されています。
3つの資格区分
| 区分 | 技術センターによる定義の要点 |
|---|---|
| 都市道路点検診断士 | 指導的立場で点検計画の立案、報告書の作成、健全性の総合的な診断、安全管理などを行える技術者 |
| 都市道路点検士 | 中心的立場で点検の実施、個別変状の健全度判定、点検記録の登録、安全管理などを行える技術者 |
| 都市道路点検士補 | 点検診断士や点検士の監督のもと、道路構造物の点検を安全に行える技術者 |
受験資格と取得の条件
都市道路点検診断士を受験するには、最終学歴に応じた実務経験年数と、3年以上の点検経験が必要です。実務経験年数は大学・大学院卒で3年以上、短大・高専・専門学校卒で5年以上、高校卒で7年以上、その他は10年以上です。都市道路点検士は実務経験と点検経験がそれぞれ3年以上必要です。点検士補には経験年数の条件がありません。
点検診断士と点検士は、点検診断講習会を受講したうえで資格認定試験の筆記試験と実技試験に合格する必要があります。筆記試験は点検診断士が択一式と記述式、点検士が択一式です。講習会の受講証明の有効期間は2年です。点検士補は、その年度の講習会を受講し、講習内容の理解度を確かめる確認試験に合格すると取得できます。点検診断士や点検士に不合格でも、確認試験を申し込んで合格すれば点検士補の資格が与えられます。
2026年度の日程と費用
2026年度の受講・受験申込は6月1日から6月30日までウェブで受け付け、すでに終了しています。点検診断士と点検士の講習会は8月29日、点検士補の講習会は8月30日でした。筆記試験は9月27日、実技試験は9月28日から10月2日と10月5日から10月9日の期間に行われ、合格者は12月中旬に技術センターのホームページで発表されます。
費用は税込で、講習会の受講料が点検診断士・点検士向け23,100円、点検士補向け25,300円です。筆記試験の受験料は点検診断士15,400円、点検士13,200円、実技試験の受験料は15,400円です。点検士補を併願する場合は2,200円がかかります。
有効期間と更新
2026年度の合格者の資格登録日は2027年1月1日で、有効期間はどの区分も4年です。点検診断士と点検士は有効期間の最終年に更新講習会を受講して更新認定を受け、受けないと失効します。点検士補には更新認定制度がなく、続けたい場合は改めて講習会と確認試験を受ける必要があります。
受験を考えている人へ
当サイトの提案:受験を考えている人は、まず調査・設計・維持管理などの実務年数と、そのうち道路構造物の点検・診断に関わった年数を分けて数えてください。点検経験が3年に届かない人は点検士補から始め、経験を積んで点検士や点検診断士に進む順番が無理のない方法です。2027年度に受けるなら、2026年度と同じ時期なら5月に出る実施要領を確認し、6月の申込期間に勤務先の証明が入った実務経験等確認書を出せるよう準備しておくと安心です。
参照資料と確認日
2026年10月4日確認。年度を記載した日程・手数料は、その年度の公式案内に基づきます。