統括管理者とは?資格の概要
| 資格区分 | 国家資格 |
|---|---|
| 主管 | 厚生労働省 |
| 試験日 | 年複数回(講習会の開催日程による) |
| 受験資格 | 建築物環境衛生管理技術者免状の交付を受けている者 |
統括管理者は、建築物における衛生的環境の確保に関する法律(ビル管法)を根拠とする国家資格で、建築物の業務全般を統括する立場に就くために必要とされる。試験ではなく3日間の講習会を修了することで資格が付与される点が大きな特徴だ。
この資格は、環境衛生総合管理業などの登録事業者において必置が求められるケースがあり、企業の事業登録要件を満たすうえで実務的な意味を持つ。資格単体での希少性よりも、事業継続・登録維持のための実用資格という性格が強い。
こんな人におすすめ
- 建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士)免状をすでに保有している人
- 環境衛生総合管理業の登録・更新を担う事業者の担当者
- ビル管理会社でマネジメント職へのキャリアアップを目指す人
- 自社の登録要件整備のために資格取得を求められている管理職
難易度と勉強時間の目安
取得方法は講習会(3日間)の修了のみで、筆記試験や実技試験は存在しない。そのため、資格取得そのものの難易度は低い部類に入る。ただし、受講資格として建築物環境衛生管理技術者免状が必要であり、その取得難易度(合格率目安:10〜20%台)が実質的なハードルとなる。
講習会自体の準備に要する学習時間は目安として20〜30時間程度。講習内容は建築物の衛生管理・維持管理の総論が中心であり、ビル管理士の知識を持つ受講者にとっては復習的な内容が多い。
独学で合格できる?
「合格」という概念が存在しない講習修了型の資格のため、独学での対策という概念は当てはまらない。受講申込後は指定日程に出席し、3日間のカリキュラムを修了すれば資格が付与される仕組みだ。
事前に知識を整理しておきたい場合は、ビル管理士試験の学習で使用したテキストを復習しておくと講習内容の理解が深まる。以下は講習受講前に確認しておくと効果的なポイント。
- 建築物衛生法の体系と各条文の概要を把握している
- 空気調和設備・給排水設備の管理基準を再確認している
- 清掃・ねずみ等の防除に関する管理方法を整理している
- 環境衛生総合管理業の業務範囲と登録要件を理解している
取得後の年収・キャリア
統括管理者単独で年収が大きく変動するケースは少なく、ビル管理士・電気主任技術者などの複数資格との組み合わせで処遇に差が出やすい。資格手当の相場感としては月額3,000〜10,000円程度が業界での一般的な水準とされるが、企業によって差がある。
キャリア面では、環境衛生総合管理業の管理責任者ポジションへの登用や、建物管理の上位職への昇格要件として参照されることが多い。ビルメンテナンス会社・不動産管理会社における管理職候補として、他の設備系資格と組み合わせて評価される目安となる。
おすすめのテキスト・通信講座
統括管理者講習は、厚生労働省が指定した機関が実施する公式講習会として行われる。市販の専用テキストは現状ほとんど流通しておらず、講習当日に配布されるテキスト・資料が主な学習材料となる。
通信講座も現時点では一般的な市場を形成していない。受講前の自主学習としては、ビル管理士(建築物環境衛生管理技術者)試験向けの市販テキストが実質的な参考書として機能する。公益財団法人日本建築衛生管理教育センターが発行する公式テキスト類が内容の網羅性・信頼性の観点で参照しやすい。
基本情報・主管組織・受験資格・合格率などの事実情報は上記出典に基づきます。勉強時間・想定年収などは業界の一般的な目安として記載しており、個人差があります。最新情報は必ず公式サイトでご確認ください。