資格一覧.com
メニュー

資格・講習・登録制度の解説

和裁士

記事更新日:編集:マサキ

学ぶ内容と準備の進め方を、制度の条件や参照先とあわせて整理します。

この記事の目次 6項目

和裁士と和裁技能士

和裁士という呼び名は、和服を仕立てる職人を広く指すこともあります。国の資格として名前が定められているのは、技能検定の「和裁」職種に合格した和裁技能士です。技能検定は職業能力開発促進法に基づく国家検定で、同法は技能検定の合格者を技能士と定め、技能士でない人が技能士という名称を使うことを禁じています。和服を仕立てる仕事そのものは、資格がなくても行えます。

和裁の技能検定は、都道府県が実施する職種の一つです。厚生労働省が定めた計画に基づき、中央職業能力開発協会が試験問題を作り、受検申請の受付や試験の実施は各都道府県職業能力開発協会が担当します。和服の仕立てに関する民間の検定や、専門学校の学生向けの技術認定もありますが、それらは技能検定とは別のものです。

試験の内容

厚生労働省が公開している試験基準によると、1級は和裁の上級技能者が通常持つべき技能の程度が基準です。学科試験の範囲は次のとおりです。

学科の科目 主な内容
和服製作法 裁断の方法、縫製の手順と方法、採寸、ミシンや器工具の使い方
材料 和服用生地、芯地などの附属材料、縫い糸
和服一般 式服、訪問着、長着、羽織、コート、はかま、帯などの種類と特徴、手入れと保存、織物と染物、繊維用語のJIS
服装美学一般 色彩の用語と配色、染め柄・織り柄、和服の着装法
安全衛生 作業に伴う安全衛生

2級は中級の技能者、3級は初級の技能者が通常持つべき技能の程度が基準です。学科の科目は3つの級で共通ですが、求められる知識は1級が「詳細な知識」、2級が「一般的な知識」、3級が「概略の知識」と段階的に定められています。たとえばコート類の仮縫いは1級と2級の範囲に含まれ、3級の細目には入っていません。

実技試験は和服製作作業で、採寸、裁断、手縫いまたはミシン縫いによる縫製、仕上げを行います。合格の基準は、原則として実技60点以上、学科65点以上です。片方だけ合格した場合は、次回以降に不合格だった試験だけを受け直せます。

受検資格

受検資格に必要な実務経験の年数は、学歴や訓練歴によって変わります。実務経験だけで受ける場合は、1級が7年、2級が2年です。3級は和裁に関する実務経験があれば年数を問われず、和裁に関する学科の在学者なども受検できます。2級に合格した人は2年、3級に合格した人は4年の実務経験で1級を受けられます。大学卒業者が1級を受ける場合は、実務経験4年が目安です。

2級は、3級に合格していれば実務経験がなくても受けられます。専門高校や短大、大学などを卒業した人も、和裁に関する学科を修めていれば2級の実務経験は0年とされています。受検資格は、関連する実務経験がある職種や、卒業・修了した学科・訓練科に関係する職種についてのみ認められます。手元の経歴がどの区分に当たるかは、申請先の都道府県職業能力開発協会で審査されます。

2026年度の日程と手数料

令和8年度の受検案内では、和裁は後期の実施職種に入っており、1・2級と3級の和服製作作業が行われます。

項目 2026年度後期
受検申請受付 10月5日〜10月16日
実技試験 12月4日〜2027年2月14日のいずれかの日
学科試験 2027年1月24日、1月31日、2月3日、2月7日のうち職種・等級ごとの統一日
合格発表 2027年3月12日

受検手数料の目安は学科3,100円、実技18,200円で、都道府県によって異なる場合があります。23歳未満の人は、ものづくり分野の3級実技の手数料が減額されます。都道府県によっては和裁の試験を実施しないことがあります。

申請前に確認したいこと

当サイトの提案:2026年度後期の申請は10月16日までと短いため、受けたい人はすぐに住んでいる都道府県の職業能力開発協会のサイトで、和裁の実施の有無と受付方法を確認してください。実施されない場合は、近隣の都道府県で受けられるかも問い合わせると選択肢が広がります。受検資格は実務経験の証明が必要になるので、勤務先や修業先に証明書を書いてもらえるかを先に確かめておくと手続きが進めやすくなります。

参照資料と確認日

2026年10月3日確認。年度を記載した日程・手数料は、その年度の公式案内に基づきます。

参照情報

参照先と確認日の見方

資料の対象年度と確認日は本文の記載をご覧ください。記事更新日は、公式資料の発表日や確認日とは異なります。申込前には実施機関の最新案内を確認してください。

中央職業能力開発協会:令和8年度技能検定受検案内

この記事の訂正を依頼する

次の一歩

次に準備すること

マサキ
マサキ
編集・分析担当
資格の受験条件・費用・試験情報を整理し、資格選びと学習計画の判断材料を提供しています。記事ごとに公式案内や参照資料を確認し、確認済みの範囲を本文に記載します。2026年9月から既存記事を順次点検しています。編集方法と情報の取り扱いは運営方針をご覧ください。