造園技能士とは
技能検定は、働く人の技能の習得レベルを評価する国家検定制度で、厚生労働省が所管しています。都道府県職業能力開発協会が実施する職種では、試験問題を中央職業能力開発協会が作成し、試験は都道府県と都道府県職業能力開発協会が実施します。合格すると合格証書が交付され、「技能士」と名乗ることができます。技能士は名称独占のため、技能検定の合格者以外は技能士と名乗れません。
造園職種の作業名は「造園工事作業」で、造園の設計図に基づく造園工事の施工に必要な技能と知識が対象です。具体的には、造園設計図の作成、地割り、庭木・庭石の選定、造園工事の施工、玉掛けなどの技能・知識と、庭園・公園、造園の材料、設計図書、測量、関係法規、安全衛生の知識です。1級は見取図・平面図・断面図の作成と積算を含むレベル、2級は平面図の作成を含み積算を含まないレベルです。
等級ごとの実技試験
実技試験は、指定された区画内で施工する製作等作業試験と、樹木の枝葉を見て樹種名を答える判断等試験の2つです。
| 等級 | 製作等作業試験 | 判断等試験 |
|---|---|---|
| 1級 | 竹垣製作、蹲踞・飛石・延段の敷設、景石・植栽の配置、小透かし剪定作業。標準時間3時間(打切り3時間30分) | 10分 |
| 2級 | 四つ目垣製作、縁石・飛石・敷石の敷設、築山と植栽作業。標準時間2時間30分(打切り3時間) | 7分30秒 |
| 3級 | 竹垣製作、縁石と敷石の敷設、植栽の作業。標準時間2時間(打切り2時間30分) | 5分 |
内容は令和8年度の実技試験問題の概要に基づきます。学科試験は、1級・2級が真偽式と多肢択一式の各25問で計50問、3級が真偽式のみの30問です。合格基準は100点満点で、原則として実技試験60点以上、学科試験65点以上です。実技と学科の両方に合格すると技能士になり、一方だけ合格した場合は次回以降に不合格の試験だけを受ければよいとされています。
受検資格
都道府県職業能力開発協会が実施する職種では、受検資格に必要な実務経験の年数が次のように決められています。実務経験は、受検する検定職種に関するものに限られます。
| 受検する等級 | 実務経験のみの場合 | 技能検定に合格している場合 |
|---|---|---|
| 1級 | 7年 | 2級合格後2年、3級合格後4年 |
| 2級 | 2年 | 3級合格者は実務経験の年数を問わない |
| 3級 | 検定職種に関する実務経験があれば年数を問わない | なし |
専門高校や大学などで検定職種に関する学科を卒業した人、職業訓練を修了した人は、必要な年数が短くなります。たとえば大学卒業者は1級で実務経験4年です。造園に関する学科の在学者などが受検できる場合もあるため、学歴や訓練歴がある人は都道府県職業能力開発協会に確認してください。
令和8年度の日程と手数料
造園は、1級・2級が前期、3級が前期と後期の両方で実施される職種です。令和8年度前期の学科試験は、3級が7月12日、1級・2級が8月23日に行われました。造園は暑熱対応のため実技試験を延期する場合がある職種で、その場合の前期の合格発表は11月26日までの間で都道府県知事が指定する日です。
| 項目 | 令和8年度後期(3級) |
|---|---|
| 受検申請受付 | 10月5日〜10月16日 |
| 実技試験 | 12月4日〜2027年2月14日のうち都道府県が定める日 |
| 学科試験 | 2027年1月31日 |
| 合格発表 | 2027年3月12日 |
都道府県によっては試験を実施しない職種もあるため、後期に3級を受けられるかは住んでいる都道府県の職業能力開発協会で確認します。受検手数料は、学科試験3,100円、実技試験18,200円が目安で、都道府県によって異なる場合があります。23歳未満の人には、ものづくり分野の3級実技試験の手数料が減額される制度があります。造園が対象になるかは都道府県協会に確認してください。
受検を考えている人へ
当サイトの提案:3級を受けたい人は、令和8年度後期の申請受付が10月16日までと短いので、すぐに住んでいる都道府県の職業能力開発協会のサイトで後期に造園3級を実施するかと申請方法を確認してください。1級・2級は次の機会が令和9年度前期になるため、自分の実務経験が受検資格の年数を満たしているかを先に数えておきましょう。判断等試験では枝葉だけで樹種を答えるので、現場で扱う樹木の枝葉を見比べて名前を確かめる練習を続けておくと準備になります。
参照資料と確認日
2026年10月4日確認。年度を記載した日程・手数料は、その年度の公式案内に基づきます。