造園修景士とはどんな資格か
造園修景士と上級造園修景士は、一般財団法人日本造園修景協会が認定する資格です。協会は、造園修景(造園、景観、環境)に関する専門的な知識と豊富な経験を持つ協会の会員を、申請に基づいて資格審査し、認定すると説明しています。筆記試験や実技試験はなく、提出書類をもとに造園修景士資格認定委員会が審査します。
以前の記事では、造園修景士を造園施工管理技士と同じものとして、第一次検定・第二次検定の試験や講座を紹介していました。造園施工管理技術検定は一般財団法人全国建設研修センターが実施する国家試験で、2026年度の1級は第一次検定が9月6日、第二次検定が12月6日です。造園修景士はこれとは別の、協会独自の認定制度です。
協会の沿革によると、前身は1950年に設立された財団法人ガーデン協会で、1977年に建設大臣の許可を受けて財団法人日本造園修景協会として再発足し、2010年6月に一般財団法人へ移行しました。協会は、造園、景観、環境などの造園修景に携わる人の資質の向上と交流、技術の向上や人材育成を目的に、調査研究、講習会、機関誌の刊行、表彰などの事業を行っています。
申請に必要な業務経験
申請できるのは協会の会員で、造園修景に関する専門的知識と一定の業務経験年数を持つ人です。農学系、林学系、都市計画系、都市工学系の正規の課程を修めて卒業した人などの目安は次のとおりです。
| 区分 | 造園修景士 | 上級造園修景士 |
|---|---|---|
| 大学卒 | 5年 | 10年 |
| 短大卒 | 8年 | 15年 |
| 高校卒 | 12年 | 20年 |
| 上記の学歴なし | 20年 | 30年 |
| 1級造園施工管理の資格者 | 1年 | 10年 |
| 2級造園施工管理の資格者 | 4年 | 表に記載なし |
| 造園修景士 | 該当なし | 6年 |
協会はこの基準を目安とし、最終的には提出書類をもとに審査して決めるとしています。
提出書類と申請の流れ
申請書(第1号様式)に、大学などの卒業証書の写し、施工管理技士などの国家試験の合格証書の写し、造園修景技術に関する実務経歴書(第2号様式)と業務経歴書(第3号様式)、住民票の写しを添えます。上級造園修景士を申請する人は、経歴の中から代表的なものを1つ選んで1,000字程度のレポートも作ります。資格認定料は3万円で、申請書を出すときに納めます。
申請の締切は毎年6月末と12月末です。書類は各支部の支部長を経由して提出し、支部のない道府県の会員は本部の事務局に直接出します。様式は協会のホームページからダウンロードできます。
協会の会員になるには
申請の前提として会員になる必要があります。協会の入会案内によると、公園緑地、都市緑化、緑の保全などの造園修景やレクリエーションに携わる個人・団体であれば入会できます。正会員(個人)の年会費は5,000円で、事業を援助する賛助会員は法人が1口50,000円、個人が1口10,000円です。会員には機関誌「造園修景」の配布、講習会・研修会の会員割引、造園CPDの登録料の減免などがあり、上級造園修景士の認定と登録も会員の特典として挙げられています。協会の正会員は2026年3月末時点で1,032名です。
申請を考える人へ
当サイトの提案:最初に、自分の学歴と施工管理資格から必要な業務経験年数を表で確かめてください。年数が足りていれば、所属する都道府県に支部があるかを確認し、入会手続きと申請書類の準備を並行して進めます。実務経歴書は工事名や担当業務を年ごとに整理しておくと書きやすく、6月末か12月末の締切に間に合わせやすくなります。施工管理の国家資格を目指している人は、造園施工管理技術検定を別に調べてください。
参照資料と確認日
2026年10月4日確認。年度を記載した日程・手数料は、その年度の公式案内に基づきます。