ヤマハ音楽能力検定の概要
ヤマハ音楽能力検定は、一般には「ヤマハグレード」と呼ばれ、一般財団法人ヤマハ音楽振興会が1967年に制定した検定制度です。振興会は、音楽を指導する人や学ぶ人が自分の力を確かめながら、バランスよく音楽力を身につけることを目的としていると説明しています。受験者数は制定以来延べ1,000万人を超え、国内のほか40を超える国と地域で実施されています。
評価の対象は、人前で披露できるレパートリーを持っていることや、メロディーに即興で伴奏を付けられることなど、総合的な音楽力です。試験の制度や受験要項は振興会が定めています。
級の構成と対象者
ヤマハグレードは目的に応じて大きく4つに分かれています。13〜11級は鍵盤初心者向け、10〜6級は音楽を学んでいる人や趣味で楽しんでいる人向け、5級以上はより高い演奏力を目指す人や指導者を目指す人向けです。このほか、YAMAHA MUSIC SCHOOLの在籍生を対象にした音楽基礎グレードがあります。1級は現在、試験が設けられていません。
5〜3級には、ピアノ演奏、エレクトーン演奏、指導などのグレードがあり、主な対象者は音楽の指導者・専門家やそれを目指す人です。10〜6級のピアノとエレクトーンの試験はヤマハ特約楽器店が主催しており、申込方法や日程は各楽器店や通っている教室に問い合わせる仕組みです。ドラム・管楽器・クラシックギターは2027年4月まで実施予定がなく、5月以降の予定は2027年3月上旬に案内されます。
ピアノ演奏グレード5〜3級の試験内容
ピアノ演奏グレード5〜3級は、年齢・学歴・国籍等の制限なく受験できます。試験は即興演奏、初見演奏、楽曲演奏の3つで構成されます。即興演奏は変奏とモチーフの2課題で、合わせて10分間の予見があります。初見演奏の予見は30秒程度です。楽曲演奏の規定曲数は、5級と4級が課題曲1曲と自由曲3曲、3級が課題曲1曲・自由曲4曲・自作曲1曲で、試験室で演奏する曲は試験官が指示します。
試験は振興会が認定した2名の試験官が担当し、終了後に一人ひとりに講評があります。結果通知書は3週間程度で郵送されます。
受験料と2026〜27年の日程
| 区分 | 5級 | 4級 | 3級 |
|---|---|---|---|
| 演奏グレード | 10,450円 | 11,550円 | 13,750円 |
| 指導グレード | 9,350円 | 10,450円 | 13,750円 |
金額は税込です。2級の受験料は55,000円です。5〜3級の申込締切は試験日の1か月前の同日で、会場の定員に達すると早めに締め切られます。支払いはクレジットカードの一括払いかコンビニでの現金払いで、申込後の変更や返金はできません。
ピアノ演奏5・4・3級は、2026年10月から2027年4月まで、札幌、仙台、東京(目黒)、名古屋、大阪(なんば)、広島、福岡(博多)などで試験日が組まれています。会場ごとに実施する級が異なり、たとえば東京(目黒)では2026年11月18日や12月16日に5・4・3級の試験があります。ピアノ演奏グレード2級は2027年1月16日・17日に東京都目黒区のスペースMで行われ、申込期間は2026年11月13日から19日までの先着順です。2級は自作曲1曲を含む計6曲の楽曲演奏と、提示された音列からテーマを作る即興演奏で構成されます。
受験の準備と当サイトの提案
5〜3級は、課題曲や自由曲の演奏だけでなく、即興と初見が試験の柱になっています。自由曲の選曲規定は「ピアノ演奏グレード5・4・3級要項」に載っています。
当サイトの提案:受験日を決めたら、その1か月前が申込締切になる点を逆算して手帳に書き込んでください。準備は、要項で自由曲の選曲規定を確認してから曲を決め、即興の変奏とモチーフ、30秒の予見で弾く初見を、演奏曲の練習と並行して毎回少しずつ組み込むと、試験の3分野をまんべんなく仕上げやすくなります。
参照資料と確認日
2026年10月4日確認。年度を記載した日程・手数料は、その年度の公式案内に基づきます。