GIS学術士を認定する団体
GIS学術士は、公益社団法人日本地理学会が、GISの知識と技術の向上と適正なGIS学術の普及を目的として認定している資格です。英語名はGIS Analystで、名称は商標登録されています。手続きは同学会の資格専門委員会が担当し、事務局は東京都目黒区の日本地図センタービル内にあります。
名前が似ているため、一般社団法人地理情報システム学会が認定する資格と思われることがありますが、資格専門委員会の公式ページでは、認定者は日本地理学会であり、認定証は同学会の理事長名で出されると説明されています。申請先を間違えないよう注意してください。
GIS学術士の要件と必要な科目
GIS学術士は試験で取る資格とは仕組みが異なり、学会が認定した大学の科目を修得した大学等卒業者が申請できます。大学の担当教員があらかじめ科目の認定を受け、学生はその科目の単位を修得します。科目は認定された年度に修得したものに限られるため、卒業後に申請する場合も修得年度の確認が欠かせません。
| 区分 | 内容 | 必要単位 |
|---|---|---|
| A | GISに関連する情報処理を中心とする科目 | 1単位以上 |
| B | GISの基本的機能と空間データの講義を中心とする科目 | 2単位以上 |
| C | GISによる地図作成・空間分析の実習を中心とする科目 | 2単位以上 |
| D | GISを利用した卒業論文の執筆(またはそれに相当する科目4単位以上) | – |
A〜Dの科目はすべて修得する必要があります。一つの大学でそろわない場合は、科目の認定を受けた別の大学で修得した単位と合わせて申請することもできます。科目認定校の一覧には北海道から沖縄までの大学の学部・学科が並んでいますが、北海道大学の該当コースについては2024年度以降の入学生は必要な科目をそろえられず申請できないといった注記もあり、学科単位で事情が異なります。
GIS専門学術士の要件
GIS専門学術士(Advanced GIS Analyst)は、GISの高度な技術と知識を持つ専門家として認定される上位資格です。科目の認定を受けた大学院修士課程で、地理情報科学の専門分野の講義科目(E、4単位)、GISを利用した実習科目(F、実習1単位)、GISを利用した修士論文の執筆(G)の単位をすべて修得し、修士の学位を取得していることが条件です。申請の流れはGIS学術士と同じです。
申請の流れと費用
申請者は申請書を郵送し、あわせてオンラインフォームにも入力します。申請は年3回開かれるGIS学術士認定委員会で審査され、その後約1か月以内に開かれる学会の常任理事会で審議されます。2026年度の認定委員会は第1回が6月21日に終了し、第2回は11月中旬、第3回は2027年2月中旬の予定です。認定されると認定証が送られ、申請から発行までは約3〜4か月かかります。就職活動などに使うための「GIS学術士認定見込み証明書」も発行されますが、認定申請の必須条件ではありません。
| 項目 | 金額(税込) |
|---|---|
| GIS学術士 認定手数料 | 6,600円 |
| GIS専門学術士 認定手数料 | 13,200円(GIS学術士からの申請は残額6,600円) |
| GIS学術士 認定見込み証明書 | 1,320円 |
振込受領書を申請書に貼って提出する方式で、いったん振り込んだ手数料は返金されません。
取得を目指す人への助言
当サイトの提案:入学前や履修登録前に、所属予定の学部・学科が科目認定校の一覧に載っているか、A〜Dのどの区分の科目が開講されているかを確認してください。卒業論文でGISを使う予定がなければ区分Dの扱いを担当教員に相談し、卒業前に見込み証明書を取るかどうかも決めておくと、就職活動の時期に慌てずに済みます。申請時は認定委員会の開催時期から逆算し、成績証明書などの書類を早めにそろえておくのが確実です。
参照資料と確認日
2026年10月4日確認。年度を記載した日程・手数料は、その年度の公式案内に基づきます。