実施団体と検定の特徴
実用中国語技能検定試験は、兵庫県尼崎市に本部を置く一般財団法人アジア国際交流奨学財団が実施し、財団内の実用中国語技能検定試験実施委員会が運営している検定です。財団は、検定の収入を奨学金事業に充て、日中両国の友好親善につなげると説明しています。
公式サイトでは「中検:実用中国語技能検定試験」と表記されています。一般財団法人日本中国語検定協会が実施する「中国語検定試験」も「中検」と呼ばれ、こちらは同協会の登録商標とされているため、名前だけで判断すると取り違えやすくなります。願書の請求や受験料の振込の前に、実施団体名がアジア国際交流奨学財団であることを確かめてください。
財団が挙げる特徴は、入門段階の5級から問題の問いかけに日本語を使わないことです。日本語との翻訳を中心に測るのとは異なり、中国語を中国語として理解し、すぐに使える力を測ることを目指すとしています。
級ごとの内容と受験料
| 級 | 内容の要旨 | 試験時間 | 受験料 |
|---|---|---|---|
| 5級 | 初歩的な語句のピンインと声調、簡単な中国語文の表現法の理解 | 筆記30分・リスニング20分 | 2,000円 |
| 準4級 | 声調・ピンイン・語法を含む基礎的な中国語文の学習の達成度 | 筆記45分・リスニング20分 | 2,500円 |
| 4級 | 基本的な文型の読み書きと基本的な語法の習得 | 筆記45分・リスニング20分 | 3,000円 |
| 3級 | 内容のある文章の読み書きと、自分の意志や考えの表現 | 筆記45分・リスニング20分 | 4,000円 |
| 2級 | 論理的な文章、新聞や文学作品を自由に読み、中国語で自由に表現できる | 筆記60分・リスニング25分 | 6,000円 |
| 1級 | 中国語の教学・研究・通訳などの専門職に必要なレベル | 筆記60分・リスニング25分 | 8,000円 |
どの級にも筆記とリスニングがあり、1級と2級には一次試験のあとに二次試験があります。級の名前は数字が小さいほど上位で、準4級は4級と5級の間に位置します。公式サイトには各級の語彙数の目安とHSKとの対応を示す表も掲載されていますが、試験の目的や形式が異なるため、本記事では換算を記載していません。
2026年の日程
| 回 | 一次試験 | 二次試験(1・2級) | 受付期間(消印有効) |
|---|---|---|---|
| 第57回 | 2026年6月14日 | 2026年7月19日 | 3月23日〜5月17日(終了) |
| 第58回 | 2026年11月15日 | 2026年12月13日 | 8月24日〜10月19日 |
試験会場は東京と京阪神のエリアです。2027年の日程は確認日時点で公式サイトに掲載されていません。
申込の方法
申込は、所定の受験願書に記入し、受験料を納めた証明を願書の裏面に貼って、財団の実施委員会あてに郵送する方式です。願書は受付期間中に一部の書店で無料配布されているほか、返信用封筒を送って委員会から取り寄せる方法、キャリタス資格・検定から申し込む方法が案内されています。受験料は所定の振替用紙による郵便振替、銀行振込、指定の書店や大学生協での支払いから選べます。
振込手数料は受験者の負担で、受験料を振り込んだだけでは受付になりません。一度納めた受験料は理由を問わず返金されず、振込後は級の変更もできません。公式サイトの申込方法のページには返信用封筒に貼る切手の額が書かれていますが、郵便料金は改定されることがあるため、請求時点の料金で送ることをおすすめします。
申し込む前に
当サイトの提案:第58回を受ける場合は、10月19日の消印に間に合うよう、先に願書の入手方法を決めてください。書店での配布は店舗が限られるため、近くに受付書店がなければ委員会への郵送請求かキャリタス資格・検定の利用が現実的です。級に迷ったら、5級の内容である「ピンインと声調」を自分が正確に書けるかを一つの目安にし、確実に書ける人は準4級や4級から検討するとよいでしょう。
参照資料と確認日
2026年10月4日確認。年度を記載した日程・手数料は、その年度の公式案内に基づきます。