主催者と試験の特徴
ロシア語能力検定試験を主催しているのはロシア語能力検定委員会で、事務局は東京ロシア語学院の中にあります。旧記事にあった「日本ロシア語検定協会」という団体名は誤りです。第1回は1957年に初級・中級・上級の3区分で行われ、1995年の第39回から現在の4級・3級・2級・1級の制度に移りました。2009年からは春に3・4級、秋に1〜4級を実施する形になっています。
委員会は試験の特徴として、読解だけでなく聴取や会話の力も確かめること、4級・3級で「朗読」を課して音を意識した学習を求めていること、露文和訳と和文露訳で日本語とロシア語を行き来する力をみることを挙げています。合格には各科目で6割以上が必要で、合計点が6割を超えていても、6割に届かない科目が一つでもあれば不合格です。どの級でも辞書は使えません。
級ごとの科目と配点
| 級 | 満点 | 科目(配点) |
|---|---|---|
| 4級 | 250点 | 文法100、露文和訳50、和文露訳50、朗読50(聴取・口頭作文なし) |
| 3級 | 300点 | 文法100、露文和訳50、和文露訳50、朗読50、聴取50 |
| 2級 | 300点 | 文法100、露文和訳50、和文露訳50、聴取50、口頭作文50 |
| 1級 | 400点 | 文法100、露文和訳100、和文露訳100、聴取50、口頭作文50 |
4級は文字と発音、格変化、動詞の時制など基礎文法が中心で、朗読では力点の付いたテクストを読んで録音します。3級になると朗読のテクストから力点が外れ、ゆっくりした速さの聴取が加わります。2級では身近なテーマで話を展開する口頭作文、1級ではすべての文法事項とノーマルスピードの聴取が対象になります。
2026年秋の第88回の日程と会場
例年5月と10月に実施され、5月は3・4級のみ、10月は全級を行います。第88回は2級と4級が10月24日(土)、1級と3級が10月25日(日)です。1・2級は午前に筆記、聴取、会話(口頭作文)を続けて行い、3・4級は午後に筆記と朗読(3級は聴取も)を行います。会場は札幌、仙台、東京、横浜、新潟、金沢、名古屋、京都、大阪、広島、福岡の11都市で、詳しい会場は受検票に記載されます。合格発表は2026年12月15日で、合格者の受検番号を公式ページに掲載し、申込者全員に成績表と解答付き問題が送られます。
委員会は「過去の結果」のページで、回ごとの各級平均点、受検者数、合格者数をPDFで公開しています。直近では2026年5月の第87回の結果が掲載されており、受検者数の推移や級ごとの合格者数は、受ける級を決める参考になります。
申込方法と費用
検定料は税込で4級5,000円、3級6,000円、2級7,000円、1級7,000円です。インターネットやコンビニ端末で申し込む場合は、別にシステム利用手数料330円がかかります。東京ロシア語学院の窓口や現金書留でも申し込めます。第88回の申込期間は2026年8月15日から9月15日までで、すでに締め切られています。払い込んだ検定料は返金されず、次回以降への充当もできません。例年どおりであれば次は2027年5月の試験(3・4級のみ)になるので、要綱の発表を公式ページで確認してください。
受検までの準備
当サイトの提案:最初に「各級の説明」で科目構成を確認し、自分が苦手な科目を一つずつ6割に届かせる計画を立ててください。合計点では合格が決まらないため、朗読や口頭作文のような録音科目も練習が必要です。委員会は過年度問題のテキストを1部550円(税込)で販売し、音声は公式ページから無料でダウンロードできるとしているので、受検する級の過去の問題で時間配分を確かめておくと安心です。
参照資料と確認日
2026年10月4日確認。年度を記載した日程・手数料は、その年度の公式案内に基づきます。