試験の位置づけと区分
情報処理技術者試験は、情報処理の促進に関する法律に基づき、経済産業省が知識・技能の水準を認定する国家試験で、実施事務はIPA(独立行政法人情報処理推進機構)が行っています。特定の製品やソフトウェアの試験ではなく、情報技術の原理や基礎となる知識・技能を幅広く評価すると説明されています。合格者には経済産業大臣名の合格証書が交付されます。
現行制度の試験区分は12あります。
| レベル | 試験区分 | 令和8年度の実施時期 |
|---|---|---|
| 全ての社会人向け | ITパスポート試験 | 随時(CBT) |
| 基本 | 情報セキュリティマネジメント試験、基本情報技術者試験 | 随時(CBT) |
| 応用 | 応用情報技術者試験 | 前期・後期 |
| 高度 | ITストラテジスト、システムアーキテクト、ネットワークスペシャリスト、ITサービスマネージャ | 前期 |
| 高度 | プロジェクトマネージャ、データベーススペシャリスト、エンベデッドシステムスペシャリスト、システム監査技術者 | 後期 |
このほかに情報処理安全確保支援士試験があり、前期・後期に実施されます。支援士試験の合格者は、所定の登録手続きを行うと国家資格の情報処理安全確保支援士になれます。
令和8年度からCBT方式に変わった
令和7年度まで紙の試験で行っていた応用情報技術者試験、高度試験、情報処理安全確保支援士試験は、令和8年度からCBT方式になりました。受験者は試験会場のパソコンで解答し、会場ごとに設定された予約枠から日時を選びます。問う知識の範囲、出題形式、出題数、配点、合格基準、試験時間は変わらないと案内されています。
科目名も変わり、午前試験は科目A試験、午後試験は科目B試験になりました。高度試験と支援士試験では、午前Iが科目A-1、午前IIが科目A-2、午後Iが科目B-1、午後IIが科目B-2です。試験問題は非公開で、試験室ではメモ用紙1枚と筆記用具が配られます。
令和8年度の申込期間と試験期間
| 区分 | 申込受付 | 試験実施期間 |
|---|---|---|
| 前期 応用情報 | 2026年10月6日10時〜11月7日17時 | 科目A:10月28日〜11月10日、科目B:11月24日〜12月6日 |
| 前期 高度4区分・支援士 | 2026年10月6日10時〜10月24日17時 | 科目A群:10月17日〜10月27日、科目B群:11月11日〜11月23日 |
| 後期 応用情報 | 2027年1月27日〜2月16日 | 科目A:2月6日〜2月19日、科目B:3月3日〜3月15日 |
| 後期 高度4区分・支援士 | 2027年1月27日〜2月27日 | 科目A群:2月20日〜3月2日、科目B群:3月16日〜3月28日 |
前期の合格発表は2027年2月頃、後期は2027年6月頃の予定です。前期・後期とも申込みは1回だけで、複数区分の同時申込みはできません。申込時に科目A群と科目B群を同時に予約します。CBT方式で受験できない人には、筆記による特別措置試験が用意されています。
受験手数料と受験資格
受験手数料は7,500円です。情報処理技術者試験は消費税込みの金額で、情報処理安全確保支援士試験は非課税です。申込みはインターネットで行います。ITパスポート試験について、IPAは受験資格は特段ないと回答しており、事務系の社会人や文系の学生も対象だと説明しています。
2027年度からの新制度
経済産業省とIPAは、試験区分の体系を見直し、2027年度から新しい試験制度へ移行する予定だと公表しています。新制度のサンプル問題とシラバスはすでにIPAのページに掲載されています。2027年度以降に受験する人は、現行の区分名や出題範囲がそのまま続くとは限らない点に注意が必要です。
受験計画の立て方
当サイトの提案:初めて受ける人は、随時受験できるITパスポート試験か基本情報技術者試験で、CBTの画面操作に慣れておくと安心です。応用情報技術者試験を今年度中に受けるなら、前期の申込みが10月6日に始まるので、希望の会場と日時の空き枠を早めに確認してください。2027年度以降に高度試験を目指す人は、見直しのページで新制度のシラバスを読み、現行の過去問題とどこが違うかを比べてから学習範囲を決めると無駄が出にくくなります。
参照資料と確認日
2026年10月4日確認。年度を記載した日程・手数料は、その年度の公式案内に基づきます。