どんな資格か
ハム・ソーセージ・ベーコン製造技能士は、国が技能の程度を検定する技能検定制度のうち、「ハム・ソーセージ・ベーコン製造」職種の試験に合格した人が名乗れる国家資格です。厚生労働省が定めた試験科目の細目では、1級は上級の技能者、2級は中級の技能者が通常持つべき技能と知識を基準にしています。同じ細目には3級と基礎級の基準も定められていますが、令和8年度後期に都道府県が実施する一覧に載っているのは1級と2級です。
受検の窓口は各都道府県の職業能力開発協会です。厚生労働省の案内によると、合否ラインは原則として実技試験60点以上、学科試験65点以上で、両方に合格すると技能士になります。
令和8年度後期の実施状況と日程
中央職業能力開発協会が9月1日時点でまとめた令和8年度後期の公示状況では、この職種の実施地は東京都と大阪府の2か所でした。ほかの道府県に住んでいる人は、この2都府のどちらかで受検するか、次年度以降の公示を待つことになります。
後期全体の日程は、受検申請受付が10月5日から10月16日まで、実技試験が12月上旬から令和9年2月中旬までの期間、学科試験が令和9年1月下旬から2月上旬の統一日、合格発表が令和9年3月12日です。申請期間は都道府県協会によってずれることがあるため、受検する都府の協会の受検案内で締切を確認してください。
試験の内容
令和8年度後期の実技試験の概要によると、1級は脱骨した豚肩肉を肩ロース、肩ばら、うで、すねの4部位に分け、生肉販売用や加工用の原料に整形する課題、ソーセージを指示された厚さにスライスして指定量に包装する課題、塩せき用のピックルを1リットル調製する課題を合わせて1時間5分で行います。さらに、ハム類・ソーセージ類・ベーコン類の材料や製品を見分ける判断等試験が24分あります。
2級は肩ロースを除いた豚肩肉を3部位に分けて整形する課題とスライス包装の課題で35分、判断等試験が16分です。ソーセージなどを試食して判定する課題がある旨も記載されています。
学科試験の範囲は、食肉と食肉製品の基礎知識、冷蔵・凍結、乾燥、くん煙、塩蔵、加熱、包装といった保存方法、食品衛生、製造に使う設備や機械、枝肉の分割から塩せき、乾燥、くん煙までの製造工程、原料肉や添加物の性質などです。
受検資格と手数料
厚生労働省の受検資格の表では、検定職種での実務経験が1級は7年以上、2級は2年以上必要です。学歴や職業訓練の受講歴があると必要年数が短くなります。短縮の条件は「技能検定受検資格一覧表」で確認できます。
都道府県協会が実施する職種の受検手数料は、目安として実技試験18,200円、学科試験3,100円です。都道府県によって異なる場合があり、23歳未満などの条件で実技の手数料が減額される制度もあります。
合格後に関わる制度
秋田県の職業訓練指導員試験の受験案内では、技能検定「ハム・ソーセージ・ベーコン製造」は職業訓練指導員免許の「食肉科」に対応しています。同じ案内の表では、対応する職種の1級合格者は指導員試験の実技と関連学科が免除され、2級合格者は実技が免除されます。食肉加工の訓練で教える立場を考えている人には、この対応関係が参考になります。
申込前に確認したいこと
当サイトの提案:最初に東京都または大阪府の職業能力開発協会が出す令和8年度後期の受検案内を開き、申請締切と実技試験日の幅を確かめてください。次に、勤務先で実務経験の証明をもらえるかを確認し、必要年数に足りない場合は学歴や訓練歴による短縮が使えるかを受検資格一覧表で調べます。そのうえで、実技課題の部位名や作業時間を、職場で日常的に行っている作業と照らし合わせて練習計画を立てるとよいでしょう。
参照資料と確認日
2026年10月4日確認。年度を記載した日程・手数料は、その年度の公式案内に基づきます。