飼料製造管理者の位置づけ
飼料製造管理者は、飼料の安全性の確保及び品質の改善に関する法律(飼料安全法)に基づく制度です。製造にあたって特別の注意を必要とする飼料や飼料添加物を作る事業場では、その製造を実地に管理する飼料製造管理者を事業場ごとに置かなければなりません。独立行政法人農林水産消費安全技術センター(FAMIC)は、この制度の届出窓口と講習会の実施を担っています。
設置が必要になるのは、飼料安全法施行令第5条に定める飼料等を製造する場合です。FAMICの案内では、落花生油かす・尿素・ジウレイドイソブタンを原料とする飼料、抗菌性物質製剤やアンプロリウム・エトパベート、クエン酸モランテル、ナイカルバジンを含む飼料、そして飼料添加物が挙げられています。なお、2026年8月3日付けの省令・告示改正により、プロピオン酸、プロピオン酸カルシウム、プロピオン酸ナトリウムを含む飼料は設置義務の対象外になりました。
個人が試験に合格して資格証を受け取る一般的な検定とは異なり、事業者が要件を満たす人を管理者として置き、届け出る仕組みです。記事タイトルの「飼料製造管理者」は、この法律上の管理者とその資格要件を指しています。
管理者になれる人の要件
FAMICの案内によると、次のいずれかに当てはまる人が飼料製造管理者になる資格を持ちます。
- 獣医師または薬剤師
- 大学等で薬学、獣医学、畜産学、水産学または農芸化学の課程を修めて卒業した人
- 施行令第5条の飼料または飼料添加物の製造業務に3年以上従事し、かつ農林水産大臣が定める講習会の課程を修了した人
学科名が上の課程名と違っていても、同等の課程を修めている場合があります。FAMICはこの場合、要件の確認が必要なので問い合わせるよう案内しています。獣医師・薬剤師や指定課程の卒業者は講習会を受けなくても要件を満たすため、講習会の対象は三つ目のルートの人です。
2026年度の飼料製造管理者講習会
講習会はFAMICが開催します。対象は、獣医師・薬剤師でも指定課程の卒業者でもない人で、製造実務が3年以上ある人、または3年に満たないうちに先に講習会を受けておき、実務経験が3年を超えた時点で管理者になる予定の人です。受講は、管理者による製造管理が義務付けられた飼料等を製造する事業場に勤務している人(勤務予定の人を含む)が対象とされています。
| 項目 | 2026年度の内容 |
|---|---|
| 講義期間 | 2027年1月7日から2月26日まで(eラーニング、期間内に全科目の修了が必要) |
| 修了試験 | 2027年2月26日14時から16時、全国のテストセンターでコンピューター試験 |
| 受講料 | 50,000円(試験受験料と消費税を含む。希望者はサブテキスト代が別途必要) |
| 受講申請 | 2026年7月15日から8月31日17時まで申込フォームで受付(締切済み) |
講習科目は、飼料及び飼料添加物概論、安全対策、飼料安全法令、家畜衛生及び食品衛生に関する法令、製造管理、分析及び鑑定、家畜栄養学、家畜衛生学、分析実習の9科目で、各4時間です。講習内容を修得した人には修了証書が交付されます。講義を最終日までに修了しないと、試験の結果にかかわらず修了できない点に注意してください。
申請後の流れも決まっています。申込フォームで申請すると、1週間程度を目安に申込完了メールが届きます。受講申請の受付後、FAMICは9月末日までに受講許可通知書を送り、その後、申請時のメールアドレスにeラーニング申込みサイトの案内を送ります。メールアドレスの誤記があると案内が届かないため、申請時の入力内容はよく確認してください。入力内容に誤りがあった場合は再申込をせず、FAMICの問い合わせ先に連絡するよう案内されています。
設置と届出の手続き
飼料製造管理者を置いた事業者は、設置の日から1か月以内に、事業場の所在地を業務区域とするFAMICの事務所へ飼料製造管理者届を提出します。届け出た事項に変更が生じたときも、変更の日から1か月以内に届け出る必要があります。届出様式はFAMICのサイトに掲載されています。
申込前に確認したいこと
当サイトの提案:まず自社の製品が施行令第5条の対象に当たるかを、2026年8月の改正内容も含めてFAMICの案内で確認してください。次に、管理者候補が獣医師・薬剤師や指定課程の卒業者に当たるかを卒業証明書などで確かめ、学科名が異なる場合はFAMICに問い合わせます。講習会ルートの人は、2026年度の受付が終わっているため、2027年度の募集案内(2026年度は7月中旬開始)を待ち、実務経験の年数を勤務記録で整理しておくと手続きが進めやすくなります。
参照資料と確認日
2026年10月3日確認。年度を記載した日程・手数料は、その年度の公式案内に基づきます。