橋梁診断士とはどんな資格か
橋梁診断士は、名古屋大学大学院工学研究科土木工学専攻の橋梁長寿命化推進室が認定する資格です。推進室の橋梁保全技術研修「診断評価コース」を修了し、判定試験で橋梁の診断・評価に必要な技術と知識を持つと確認された技術者に与えられます。判定試験の案内では、点検結果にもとづく健全性の診断から、劣化予測、評価、判定、対策、補修・補強計画までの流れを扱える技術者の養成を目的としています。
橋梁診断士は、国土交通省の「公共工事に関する調査及び設計等の品質確保に資する技術者資格」に登録されています。登録番号は橋梁(鋼橋)が第174号、橋梁(コンクリート橋)が第187号で、業務は診断、技術者の区分は担当技術者です。国土交通省登録資格は国家資格とは別の制度で、民間や大学が付与する資格を公共工事の業務発注で活用するために国が登録するものです。推進室の発表では、2026年4月1日現在の登録者は54名です。
受験までの流れ:診断評価コース
推進室の常設研修は、基礎コース、検査点検コース、診断評価コースの3段階です。橋梁点検士は検査点検コース、橋梁診断士は診断評価コースの修了者が受験できます。診断評価コースの受講資格は、次のいずれかです。
- 検査点検コースの修了証を取得したあと、橋梁保全業務の実務経験が2年以上ある(2026年度の案内では第1回から第56回の修了者が対象)
- 技術士(建設部門)、または橋梁の点検・診断に関する国土交通省登録資格を持っている(推進室の橋梁点検士も含まれます)
診断評価コースは2日間の座学中心の研修で、受講料は税込20,000円です。申込時に推進室が示す技術的課題に取り組む必要があります。2026年度は第13回が7月2日から3日に開かれ、定員は約30名でした。申込者が定員を超えた場合は抽選になります。修了証の有効期間は3年間です。
2026年度の判定試験
2026年度の判定試験は9月27日に名古屋大学東山キャンパスで行われました(予備日10月3日)。申込受付は7月9日から7月29日までで、すでに終わっています。試験は記述式問題2題で、時間は10時30分から12時30分、問題用紙は持ち帰れません。受験料は税込25,000円です。橋梁点検士の判定試験とは併願できません。2026年度に受験できたのは、2024年7月5日から2026年7月3日までに交付された修了証を持つ人です。合否は11月20日に郵送とホームページで発表される予定です。
登録と更新
合格者は登録を申請し、審査を経て登録証が発行されます。登録申請は年1回で、1月に書類を提出します。登録の有効期間は合格の翌年度から4年間です。更新する人は、有効期間の最終年度に登録更新講習(eラーニングと小論文)を修了します。2026年度の更新料は17,000円(更新講習料12,000円と登録料5,000円)で、講習期間は10月14日から11月16日です。
受講前に確認したいこと
当サイトの提案:まず、自分が診断評価コースの受講資格のどちらに当たるかを確認してください。橋梁点検士などの登録資格を持っていない場合は、検査点検コースの修了と2年以上の実務経験が先に必要です。2026年度の診断評価コースは1回だけの開催で、申込受付は4月22日から5月7日まででした。推進室の年間予定を早めに確認しておくと受講の機会を逃しにくくなります。判定試験は記述式なので、自分が担当した橋梁の損傷と対策の判断を、原因・調査方法・対策の順に説明できるよう整理しておくと準備に役立ちます。
参照資料と確認日
2026年10月4日確認。年度を記載した日程・手数料は、その年度の公式案内に基づきます。