マンション管理士の業務と法的な位置づけ
マンションの管理の適正化の推進に関する法律は、マンション管理士を「登録を受け、マンション管理士の名称を用いて、専門的知識をもって、管理組合の運営その他マンションの管理に関し、管理組合の管理者等又はマンションの区分所有者等の相談に応じ、助言、指導その他の援助を行うことを業務とする者」と定めています。試験に合格すると資格を得て、国土交通大臣の登録を受けることができます。
同法第43条により、マンション管理士でない人はマンション管理士やこれに紛らわしい名称を使えません。いわゆる名称独占の資格です。マンション管理士には信用を傷つける行為の禁止や、業務で知った秘密を漏らさない義務もあります。試験は国土交通大臣が行い、公益財団法人マンション管理センターが指定試験機関として実施しています。
令和8年度試験の日程と費用
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 試験日 | 2026年11月29日(日)13時〜15時 |
| 試験地 | 札幌市、仙台市、東京都、名古屋市、大阪市、広島市、福岡市、那覇市とこれらの周辺地域 |
| 申込期間 | 郵送は8月3日〜8月31日(消印有効)、Webは8月3日10時〜9月30日16時(いずれも終了) |
| 受験手数料 | 9,400円(非課税) |
| 受験票 | 10月下旬に発送。11月9日までに届かない場合は受験票係に連絡 |
| 正解肢の公表 | 11月30日 |
| 合格発表 | 2027年1月8日 |
受験資格はなく、年齢や学歴に関係なく誰でも受験できます。令和8年度の申込はすでに締め切られているため、これから受ける人は令和9年度の官報公告と受験案内を待つことになります。
試験の内容と一部免除
試験は50問の4肢択一式で、マークシートで解答します。国土交通省が示す出題分野は、マンションの管理に関する法令と実務(区分所有法、民法、不動産登記法、標準管理規約など)、管理組合の運営の円滑化(集会の運営、会計、苦情対応など)、マンションの建物と附属施設の構造・設備(長期修繕計画、大規模修繕など)、マンション管理適正化法の4つです。出題に関わる法令は令和8年4月1日時点で施行されているものです。
管理業務主任者試験の合格者は、適正化法に関する分野が免除され、45問を解きます。免除者の試験時間は13時10分から15時までです。
法律上、納付した受験手数料は試験を受けなかった場合も返還されません。令和8年度の受験案内書は7月24日から、マンション管理センターと支部、都道府県と政令指定都市で配布され、センターのホームページからもダウンロードできました。インターネット申込の受験手数料はクレジットカードで払い、顔写真のデータも送信します。
令和7年度の結果
マンション管理センターの発表によると、令和7年度試験は2025年11月30日に行われ、受験者数10,984名、合格者数1,210名、合格率11.0%でした。合格最低点は50問中42問以上の正解(一部免除者は45問中37問以上)でした。
登録と法定講習
合格しただけではマンション管理士を名乗れず、国土交通大臣の登録を受ける必要があります。登録後は、国土交通大臣の登録を受けた講習機関が行う法定講習を受けなければなりません。施行規則はその期間を5年と定めており、5年ごとの受講が必要です。
受験を考える人へ
当サイトの提案:まずマンション管理センターが公開している令和7年度の試験問題と正解一覧で1年分を解き、4つの出題分野のどこで点を落とすかを確かめてください。管理業務主任者も目指す人は、同法に基づく管理業務主任者試験に合格すると5問免除になるため、受験の順番を考えておくと計画が立てやすくなります。令和8年度は6月2日に官報公告があり、8月3日に申込が始まったので、令和9年度も初夏から情報を確認すると安心です。
参照資料と確認日
2026年10月4日確認。年度を記載した日程・手数料は、その年度の公式案内に基づきます。