ビル経営管理士とビル管理士の違い
ビル経営管理士は、日本ビルヂング経営センターが国土交通大臣登録の「ビル経営管理士」登録証明事業として運営する資格です。センターは公的資格と説明しており、ビル経営の企画・立案から賃貸営業、管理・運営までのスペシャリストとして必要な知識と経験を持つ人に与えられます。センターは2023年4月に一般社団法人日本ビルヂング協会連合会と合併し、現在は同連合会の附属機関です。
以前の記事では、建築物の衛生管理を担う建築物環境衛生管理技術者(通称ビル管理士)の試験科目を説明していました。ビル経営管理士は、賃貸ビルの経営管理を対象にした別の資格です。
センターによると、ビル経営管理士は不動産特定共同事業法の業務管理者の要件として位置づけられています。また総合不動産投資顧問業登録の人的要件に指定されているため、金融商品取引法の不動産関連特定投資運用業の登録要件にも関わります。
試験の内容
試験は実務経験の有無に関係なく誰でも受験できます。出題は企画・立案、賃貸営業、管理・運営の3科目で、各科目に択一や正誤、用語選択などの選択式問題があり、さらに3科目をまとめた記述式問題があります。選択式は各45分、記述式は60分で、すべてPCで解答するCBT方式です。センターのビル経営管理講座を2024年度〜2026年度に修了した人は、記述式が免除される3科目受験を選べます。
4科目受験では1時限目が記述式で、これを欠席すると残りの試験は受けられません。3科目受験は企画・立案、賃貸営業、管理・運営を各45分で解き、休憩を含めた時間が全体の試験時間になります。こちらも1時限目の企画・立案を欠席すると、残りは受験できません。
2026年度の日程と費用
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 申込期間 | 2026年10月1日10時〜10月31日23時59分(Web申込) |
| 4科目受験(記述式あり) | 12月5日(土)13時〜16時45分。札幌、仙台、東京、横浜、名古屋、大阪、広島、福岡の指定会場 |
| 3科目受験(記述式免除) | 12月6日〜12日のうち1日。全国約300か所のテストセンターから予約 |
| 受験手数料 | 33,000円(税込) |
| 合格発表 | 2027年1月29日 |
| 登録手数料 | 22,000円(税込) |
3科目受験の人は、10月31日までに試験会場と日時を予約する必要があります。受験票は発行されないため、当日は本人確認書類を持参します。2025年度の試験は受験者758名、合格者510名で、合格率は67.3%でした。合格基準は3科目合計300点満点中176点以上で、科目ごとにも企画・立案53点、賃貸営業57点、管理・運営62点以上が必要でした。基準点は科目の難易度などを考えて毎年決められ、2024年度の3科目合計は166点でした。
合格後の登録
登録は、階数5以上で延べ面積1,000平方メートルを超える賃貸ビルの経営管理業務に、現に従事しているか、過去に従事していたか、今後従事しようとする人が対象です。実務経験の条件は、賃貸ビル経営管理に関し3年以上、またはビル経営管理講座を修了して2年以上などのいずれかを満たす必要があります。不動産特定共同事業や総合不動産投資顧問業の業務経験で満たす区分もあります。登録の有効期間は5年間で、5年ごとに更新登録が必要です。実務経験のある合格者は、合格した年度内に登録を申請します。
受験を考える人へ
当サイトの提案:2026年度の申込は10月31日までなので、まず4科目受験か、講座修了者向けの3科目受験かを確認してください。次に、自分の担当物件が登録要件の階数と延べ面積に当たるか、経験年数が何年あるかを勤務先と確かめておくと、合格後の登録手続きで慌てずに済みます。過去問題集はセンターのサイトで公開されているので、科目ごとの出題形式を早めに見ておくと準備しやすくなります。
参照資料と確認日
2026年10月4日確認。年度を記載した日程・手数料は、その年度の公式案内に基づきます。