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資格・講習・登録制度の解説

と畜検査員

記事更新日:編集:マサキ

学ぶ内容と準備の進め方を、制度の条件や参照先とあわせて整理します。

この記事の目次 6項目

と畜検査員は法律で決められた任命職

と畜検査員は、と畜場法第19条に定められた職です。都道府県知事は、と畜場での検査の事務や、食用に供するための獣畜の処理が適正に行われるよう指導する職務を行わせるため、その都道府県の職員のうちからと畜検査員を命じます。と畜場法では、保健所を設置する市では「都道府県知事」を市長と読み替えるので、保健所を設置する市でも市長が市の職員からと畜検査員を命じます。

と畜検査員の資格は政令で定めるとされ、と畜場法施行令第10条は「と畜検査員は、獣医師でなければならない」と規定しています。つまり、と畜検査員になるための専用の試験や講習はありません。獣医師免許を持つ人が自治体の職員になり、知事や市長から任命されて初めてと畜検査員として働きます。旧来の記事にあった国の職員としての任用や、と畜検査員独自の採用試験科目は、法令では確認できませんでした。

獣医師免許を取るまでの道筋

獣医師法第3条により、獣医師になるには獣医師国家試験に合格し、農林水産大臣の免許を受ける必要があります。国家試験の受験資格は第12条に定められており、大学(短期大学を除く)で獣医学の正規の課程を修めて卒業した人、外国の獣医学校を卒業するなどして獣医事審議会が同等以上と認定した人、獣医師国家試験予備試験に合格した人に限られます。未成年者には免許が与えられません。

免許を取った後は、都道府県や保健所を設置する市の獣医師職の採用試験を受けて職員になります。採用試験の時期、年齢要件、配属先は自治体ごとに異なるため、勤務を希望する自治体の職員採用案内で確認する必要があります。

と畜検査員が行う検査

と畜場法でいう獣畜は、牛、馬、豚、めん羊、山羊の5種類です。第14条により、と畜場では都道府県知事の検査を経た獣畜でなければとさつできず、とさつ後も検査を経なければ解体できません。解体された肉、内臓、血液、骨、皮も、検査を経た後でなければと畜場の外に持ち出せません。と畜検査員はこの3段階の検査を担います。

検査では、家畜伝染病予防法に定める家畜伝染病と届出伝染病、厚生労働省令で定めるその他の疾病、潤滑油の付着などの異常の有無を調べます。検査の結果、食用に適さないと認めた場合、第16条によりとさつや解体の禁止、隔離や消毒の命令、肉や内臓の廃棄などの措置がとられます。施行令では、持ち出し前の検査に合格した肉、内臓、皮に検印を押すことも定められています。と畜場法第17条に基づくと畜場への立入検査や、処理の適正化に関する指導も、と畜検査員の職務に含まれます。

と畜場の種類と衛生管理の担い手

と畜場法は、と畜場を一般と畜場と簡易と畜場に分けています。一般と畜場は、通例として生後1年以上の牛や馬、または1日に10頭を超える獣畜をとさつ・解体する規模のと畜場で、それ以外が簡易と畜場です。どちらも設置には都道府県知事(保健所を設置する市では市長)の許可が必要です。

と畜場の側にも衛生管理の担い手がいます。と畜場の管理者は、と畜場ごとに衛生管理責任者を置かなければならず、厚生労働省令の基準に沿って公衆衛生上必要な措置を定めて守る義務があります。衛生管理責任者や、と畜業者が置く作業衛生責任者はと畜場側の役割で、行政の立場で検査を行うと畜検査員とは立場が異なります。食肉処理の現場で働く仕事を探している人は、この違いを押さえておくと求人の内容を読み違えずに済みます。

目指す人が確認したいこと

と畜検査員の仕事は、食品衛生法に基づく都道府県等食品衛生監視指導計画に沿って行われることも、と畜場法第19条第2項に書かれています。自治体の中では、獣医師職の職員が食肉衛生に関する部署に配属されたときに任命される形になるため、採用後すぐにと畜検査を担当するとは限りません。

当サイトの提案:と畜検査員を目指す人は、まず獣医学の正規課程がある大学への進学が出発点になります。在学中に、働きたい都道府県や市の獣医師職採用案内を読み、食肉衛生検査を担当する部署がどこにあるか、採用後の配属や異動の仕組みを説明会で質問しておくと、と畜検査に携われる見通しを具体的に立てられます。

参照資料と確認日

2026年10月4日確認。年度を記載した日程・手数料は、その年度の公式案内に基づきます。

参照情報

参照先と確認日の見方

資料の対象年度と確認日は本文の記載をご覧ください。記事更新日は、公式資料の発表日や確認日とは異なります。申込前には実施機関の最新案内を確認してください。

e-Gov法令検索:と畜場法

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