AI関連資格の全体像
AIに関する資格は、国が実施する国家試験と、業界団体や民間企業が実施する検定に分かれます。この記事で扱う試験のうち国家試験は、独立行政法人情報処理推進機構(IPA)が実施するITパスポート試験です。G検定やE資格は一般社団法人日本ディープラーニング協会(JDLA)が実施する民間の資格試験です。
どの資格が合うかは、AIを業務で使う立場か、モデルを作り実装する立場かでおおむね分かれます。以下では、公式資料で内容を確認できた試験を紹介します。
AIを使う側の人に向く試験
G検定は、ディープラーニングの基礎知識を持ち、適切な活用方針を決めて事業に生かす能力を検定する試験です。受験資格に制限はなく、2026年は自宅で受けるオンライン試験が年6回、会場試験が年3回行われます。オンライン試験は100分で145問程度の多肢選択式、受験費用は一般13,200円、学生5,500円(税込)です。
JDLAのGenerative AI Testは、生成AIに絞った短時間のテストです。試験時間20分で、択一式・多肢選択式19問と記述式1問をパソコンやスマートフォンで受け、受験費用は2,200円(税込)です。公式ページでは、G検定がAI全般を広く扱うのに対し、この試験は生成AIの動向理解に特化したミニテストと説明されています。掲載されている結果では、2025年第1回の受験者1,677名のうち1,313名が合格しています。なお、このページの日程や合否通知の案内は2025年のものが残っているため、次回の実施時期は申込前に確認が必要です。
ITパスポート試験は、職業人が備えておくべきITの共通的な基礎知識を問う国家試験です。期待する技術水準には、AI、ビッグデータ、IoTなどの新しい技術の概要に関する知識が含まれています。CBT方式で随時実施され、試験時間120分、四肢択一の100問です。
株式会社サーティファイのAI検定は、人工知能、機械学習、深層学習の基礎理論と、活用事例、著作権や特許、AI倫理を扱う民間の検定です。年3回の公開試験を在宅で受験でき、2026年は第12回が11月8日に予定されています。
AIを作る側の人に向く試験
E資格は、ディープラーニングの理論を理解し、適切な手法を選んで実装する能力を認定するJDLAの資格です。受験するには、JDLA認定プログラムを試験日の過去2年以内に修了している必要があります。試験は指定の試験会場で受け、120分で100問程度の多肢選択式です。受験費用は一般33,000円、学生22,000円、JDLA会員27,500円(税込)です。
2026年第2回のE資格は1,062名が受験し、712名が合格しました。G検定の2026年第5回は14,908名が受験して11,475名が合格しており、受験者の規模は大きく異なります。E資格の出題範囲は数学的基礎、機械学習、深層学習の基礎と応用、開発・運用環境です。ソースコードを含む問題はPythonで書かれ、試験開始時にPyTorchかTensorFlowのどちらかを選びます。
選ぶときの順序
| JDLAの試験 | 形式 | 受験資格 | 受験費用(税込) |
|---|---|---|---|
| G検定 | オンラインまたは会場 | なし | 一般13,200円 |
| Generative AI Test | オンライン | なし | 2,200円 |
| E資格 | 指定試験会場 | 認定プログラム修了 | 一般33,000円 |
当サイトの提案:IT全般の基礎に不安がある人はITパスポート試験のシラバスで用語を確認し、AIの仕組みと活用を体系的に学びたい人はG検定の例題を解いてみてください。実装まで目指すなら、E資格の前にJDLA認定プログラムの一覧で受講期間と費用を比べ、修了から2年以内に受験できる時期を逆算して計画を立てるのが確実です。
参照資料と確認日
2026年10月4日確認。年度を記載した日程・手数料は、その年度の公式案内に基づきます。