「中国料理科」が指すもの
この記事の「中国料理科」は、職業訓練指導員免許の職種名です。職業能力開発促進法第28条は、普通職業訓練の指導員は都道府県知事の免許を受けた者でなければならないと定め、免許は厚生労働省令で定める職種ごとに与えると規定しています。島根県の案内によると免許職種は123あり、秋田県の受験案内の一覧には日本料理科・西洋料理科と並んで中国料理科が載っています。
以前の記事は中国語の学習方法を紹介していましたが、この免許は中国語の能力とは関係がありません。中国料理の調理技能を教える職業訓練の指導員になるための公的な免許です。
免許を取る方法
第28条第3項は、指導員訓練の所定課程の修了者、第30条の職業訓練指導員試験の合格者、これらと同等以上の能力があると認められる者に対し、申請に基づいて免許証を交付すると定めています。島根県の案内では、同等以上の例として、免許職種に関する1級または単一等級の技能検定に合格し、厚生労働大臣が指定する48時間の職業訓練指導員講習を修了した人などが挙げられています。
拘禁刑以上の刑に処せられた人や、免許の取消しから2年を経過しない人は免許を受けられず、試験も受けられません。
職業訓練指導員試験の仕組み
第30条により、指導員試験は厚生労働大臣が毎年定める計画に従って都道府県知事が行い、実技試験と学科試験で構成されます。受験できるのは技能検定の合格者や、省令で定める実務経験を持つ人などです。
実際の試験内容は県によって異なります。秋田県の令和8年度試験は全職種とも学科試験のうち指導方法だけを行い、科目は職業訓練原理、教科指導法、訓練生の心理、生活指導、職業訓練関係法規です。試験日は11月5日、申請受付は8月24日から10月2日まで、学科の受験手数料は3,100円で、満点の6割以上が合格です。茨城県も令和8年度は指導方法の学科試験のみで、9月26日に実施しました。
受験資格と免除の範囲
秋田県の受験案内の表では、免許職種に関する学科を修めた大学卒業者は実務1年以上、高校卒業者は5年以上、実務経験のみの中学校卒業者は8年以上で受験できます。
同じ案内の対応表では、中国料理科に対応する技能検定職種は「調理」です。対応する技能検定の1級または単一等級の合格者は実技と関連学科が免除され、2級合格者は実技が免除されます。この表で指導方法の科目に免除の印が付くのは、指導員免許をすでに持っている人など一部に限られます。
申請に必要な書類
秋田県の受験案内では、受験申請書のほか、受験資格や免除を証明する書類として、卒業証明書や履修証明書、実務経験証明書、技能検定合格証書の写しなどを該当者が提出します。実技と学科の全部が免除される人は、通常の受付期間に関係なく通年で申請でき、受験申請と同時に免許の申請もできます。その場合は免許申請書と戸籍抄本も必要です。
免許の申請と手数料
試験の全科目に合格するか免除を受けた人は、原則として住所地の都道府県知事に免許を申請します。秋田県と島根県の案内では、免許の交付手数料は1職種につき2,300円です。島根県では申請書の受理から約2週間で免許証を交付するとしています。
取得を考える人へ
当サイトの提案:中国料理の実務経験がある人は、まず技能検定「調理」の合格証書を持っているかを確認し、持っている場合はその等級で実技や関連学科の免除を受けられるかを県の受験案内の表で照らし合わせてください。次に、住んでいる都道府県の職業能力開発の担当課のページで、その年度の試験日と申請期間を確認します。県によっては申請期間が夏の短い期間に限られるため、春のうちに受験案内の掲載時期を調べておくと申請を逃しにくくなります。
参照資料と確認日
2026年10月4日確認。年度を記載した日程・手数料は、その年度の公式案内に基づきます。