どんな検定か
ファッション色彩能力検定は、一般財団法人日本ファッション教育振興協会が実施する検定です。協会は、ファッションの色彩知識を基礎として身につけ、業界の共通認識として仕事に生かすことを目的に掲げています。文部科学省と経済産業省の後援を受けていますが、国家資格ではありません。
協会が示す程度によると、3級はファッション系の専門学校や大学で色彩の基礎を1年間学んだ程度で、アパレルや小売企業でアシスタント的な色彩業務をこなせる水準です。2級は専門的な知識と技術を学んだ程度で、商品企画なら色彩計画を立てて商品にでき、販売なら店舗のVMDを色彩の視点から立案できる水準とされています。1級は、色彩情報を客観的に集めて分析し、商品や店舗の色彩計画を立てて助言できる専門家の水準です。
級ごとの試験内容と合格の目安
| 級 | 方式と時間 | 出題範囲 | 合格の目安 |
|---|---|---|---|
| 3級 | マークシート150問、90分 | 公式テキストを基に出題 | 70% |
| 2級 | マークシート200問、120分 | 公式テキストを基に出題 | 70% |
| 1級 | A・B科目はマークシート各60分、C科目は記述と実技180分 | 2・3級テキスト『ファッション色彩』I・IIの全範囲と応用 | A・Bは各85%以上、Cは客観性や整合性などで評価 |
1級のB科目は、図版や写真を見て答える問題で、必要なら図版を切り取って比べながら解答します。C科目では、与えられた資料を整理・分析し、言葉の説明と色票を使った配色で色彩計画を提案します。1級は3科目すべてが基準に達すると合格で、この検定には科目合格の制度がありません。1級の公式テキストはなく、協会は過去問を販売しています。C科目には解答例が公表されず、協会は「C科目解答ガイド」を参考にするよう案内しています。
2・3級でも、図版を切り取って比べる問題に備えて、ハサミかカッターと糊を持参します。カッターを使う場合はカッターマットが必要です。1級のC科目で使う色票「Basic Color140」は試験当日に配られ、記述用に色鉛筆や色ボールペンも使えます。
2026年度の日程と検定料
| 級 | 試験日 | 出願期間 |
|---|---|---|
| 2・3級 第33回 | 2026年12月19日 | 9月25日〜10月26日 |
| 1級 第15回 | 2026年10月17日 | 8月1日〜8月31日(締切済み) |
2・3級は年1回で、同じ日に時間をずらして行われるため併願できます。検定料は税込で3級7,150円、2級7,700円、1級は材料費込みで15,950円です。2・3級は出願した都道府県内の会場、1級は東京会場のみで行われます。
申込と合格後
申込は協会の受検者マイページから行い、支払いはPayPayかクレジットカードです。学校や企業から申込用のQRコードやURLが示されている場合は団体受検になるので、先生や担当者の指示に従います。出願後は会場・級・検定の変更、キャンセル、返金のいずれにも応じてもらえません。受検票は試験日のおよそ1か月前にマイページで確認でき、試験当日は顔写真付きの身分証明書が必要です。
合否結果は試験日から約1か月半後に送られ、合格者には「文部科学省 経済産業省 後援」と明記された電子認定証が届きます。1級で最も成績のよかった合格者には文部科学大臣賞が贈られます。
申込前に確認したいこと
協会は2026年7月27日のお知らせで、2027年度から検定料をおよそ15%値上げし、1級など10,000円以上の試験は据え置くと発表しました。2027年度の正式な日程は10月ごろに発表される予定です。
当サイトの提案:2026年度の2・3級は12月19日の1回だけで、出願は10月26日までです。2級と3級を両方受けるなら、同じ日に併願すると1日で済みます。公式テキストの『ファッション色彩』I・IIは1級の出題範囲にもなるので、2級合格後に1級を考えている人は、テキストを手元に残しておくと準備を進めやすくなります。
参照資料と確認日
2026年10月3日確認。年度を記載した日程・手数料は、その年度の公式案内に基づきます。