海洋・港湾構造物維持管理士

民間資格 難易度 ★★★★

海洋・港湾構造物維持管理士は、港湾施設や海岸構造物の点検・診断・補修設計に携わる技術者を対象とした専門資格。取得に必要な勉強時間は300時間前後が目安で、土木・港湾工学の実務経験があれば独学でも対応可能な水準とされている。沿岸インフラの老朽化対策需要を背景に、保有者の市場価値は高まりつつある。

合格率
勉強時間 目安
300h
受験料
想定年収 目安
550
独自指標 / コスパ指数 ※当サイト独自試算
62
収入A
難易度C
受験料B
算出: 想定年収÷勉強時間÷受験料の独自スコア

海洋・港湾構造物維持管理士とは?資格の概要

資格区分民間資格
主管一般財団法人沿岸技術研究センター(CDIT)
受験資格海洋・港湾構造物の維持管理に関する実務経験を有する技術者(詳細は主催機関の公示による)

海洋・港湾構造物維持管理士の受験資格と3つの取得ルート

  • ルート①:海洋・港湾構造物に関する調査・設計・工事・管理業務で通算7年以上の実務経験
  • ルート②:技術士(建設部門)または1級土木施工管理技士の資格保有
  • ルート③:コンクリート診断士・土木鋼構造診断士など6種類の指定資格のいずれかを保有
  • 研究・開発業務も実務経験年数に算入可能
  • 上記3ルートのどれか1つを満たせば受験できる

海洋・港湾構造物維持管理士の試験概要と出題形式

  • 受験料:11,000円(税込み)
  • 択一式:50分
  • 記述式:180分(合計3時間、試験の大半を占める)
  • 出題範囲:変状・劣化に関する知識、点検診断、総合評価、維持工事・改良工事の計画・設計・実施、技術者倫理
  • 関係法令(港湾施設の技術基準省令等)も出題対象

海洋・港湾構造物維持管理士の基礎講座講習会の内容と活用法

  • 受講料:13,200円(税込み)、オンデマンド配信で受講可能
  • 資格の有無を問わず誰でも受講できる
  • カバー内容:変状連鎖・点検診断・総合評価・維持工事・改良工事(コンクリート・鋼構造物)
  • 講習内容は試験の出題範囲とほぼ対応しているため、体系的なインプットに有効
  • 港湾施設・海岸保全施設の維持管理に関する最新動向も含まれる

海洋・港湾構造物維持管理士の資格取得が企業評価に与えるメリット

  • 資格保持者が在籍する企業は、国・地方公共団体発注業務の総合評価で加点対象となる
  • 点検・診断業務、維持管理計画策定・設計業務の2分野で国土交通省の登録資格として認定済み
  • 平成26年度導入の国交省登録制度に基づき、公共工事入札で資格を活用できる仕組みが整備されている
  • 企業側のコスト抑制ニーズ(維持・改良・更新費が今後20年で2.5倍増と試算)を背景に需要増が続く

海洋・港湾構造物維持管理士が創設された社会的背景と資格の位置づけ

  • 高度経済成長期に建設された海洋・港湾構造物の老朽化が一斉に進行中
  • 維持・改良・更新費は2025年時点で全体事業費の約50%を占めると試算されていた
  • 国土交通省が「予防保全型」管理への転換を方針として打ち出したことが資格創設の直接的背景
  • 平成19年改正の省令・告示により、維持管理計画の策定と専門技術者の関与が法的に標準化された
  • 一般財団法人沿岸技術研究センターがその専門技術者を認定する制度として本資格を創設

海洋・港湾構造物維持管理士の試験合格後の登録手続きと費用

  • 合格通知日から1年以内に登録申請を行う必要がある
  • 登録申請手数料:5,500円(税込み)
  • 登録を怠ると合格資格が失効するため、合格後の手続きをすぐに準備することが重要

海洋・港湾構造物維持管理士の試験で問われる法令知識の範囲

  • 「港湾の施設の技術上の基準を定める省令」(平成19年改正)が主要な法令根拠
  • 「技術基準対象施設の維持管理に関し必要な事項を定める告示」も出題対象
  • 条文では維持管理計画の策定義務と、専門技術者の意見聴取・関与が標準として規定されている
  • 「要求性能を供用期間にわたって満足させる」という性能規定型の考え方が基本原則

海洋・港湾構造物維持管理士の出題範囲における2つの構造物種別の違い

  • コンクリート構造物:塩害・中性化など海洋環境特有の劣化機構と補修工法が出題される
  • 鋼構造物:腐食・防食管理と補強・更新工法が別途出題される
  • 講習会・試験ともにこの2分野は独立して扱われており、並行学習より順次習得が整理しやすい
  • 変状連鎖(一次変状が二次変状を引き起こすメカニズム)は両種別に共通する重要概念

海洋・港湾構造物維持管理士の合格率と難易度の目安

  • 2021年度の合格者数は27名(受験者数の詳細は公表データに含まれていないため合格率は不明)
  • 受験資格の時点で7年以上の実務経験または上位資格保有が求められる専門性の高い試験
  • 記述式が180分と試験全体の大半を占めるため、知識を文章で論述する練習が必要

海洋・港湾構造物維持管理士の試験対策における「点検診断」と「総合評価」の重要性

  • 点検診断:計画立案・実施・判定の全工程が出題範囲
  • 総合評価:施設全体の性能評価を体系的に行う知識・技術が問われる
  • 維持管理計画の策定(変状進行予測を含む)も独立した出題項目として設定されている
  • これらは法令上も「専門技術者の関与が標準」と定められた業務であり、資格の根幹をなす
📖 主な出典: (取得日: 2026年4月18日)

基本情報・主管組織・受験資格・合格率などの事実情報は上記出典に基づきます。勉強時間・想定年収などは業界の一般的な目安として記載しており、個人差があります。最新情報は必ず公式サイトでご確認ください。

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マサキ
マサキ
編集・分析担当
国家資格・民間資格あわせて1,300超の試験データを管理しながら、合格者ブログ・体験談・SNS投稿を日々読み込んでいます。公式統計だけでは見えない「実際の手応え」「つまずきポイント」を受験生視点で記事に落とし込むのが担当です。

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