構造物の補修・補強技士とは
構造物の補修・補強技士は、一般社団法人リペア会が実施する試験の合格者に与えられる呼称です。リペア会は、補修・補強事業の裾野をカバーする技術者と、彼らを直接指導・監督する人の能力を担保し、施工品質を向上・確保する目的で実施する資格であり、技士と技能者との間に位置する資格だと説明しています。
国土交通省の技術者資格登録簿(令和8年2月27日時点)では、橋梁(鋼橋)の点検(品確技資第253号)と診断(第255号)、橋梁(コンクリート橋)の点検(第257号)と診断(第261号)を担当する技術者の資格として登録されています。登録期間の末日は2029年(令和11年)3月31日です。
受講・受験資格
実務経験の対象は、構造物の補修・補強に関する調査、設計、施工、材料製造の経験です。必要な年数は学歴と保有資格で決まります。指定学科は、建築学、土木工学、都市工学、衛生工学、電気工学、機械工学に関する学科です。
| 学歴または保有資格 | 指定学科 | 指定学科以外 |
|---|---|---|
| 大学、または専門学校卒業で高度専門士の人 | 1年以上 | 1年以上 |
| 短期大学・高等専門学校、または専門学校卒業で専門士の人 | 1年以上 | 1年6か月以上 |
| 高等学校・専門学校 | 1年6か月以上 | 2年以上 |
| 関連資格を保有 | 資格取得後2年以上 | 資格取得後2年以上 |
関連資格は2級施工管理技士同等以上の資格で、リペア会はコンクリート診断士、コンクリート構造診断士、2級構造物診断士、上級土木技術者、RCCM、測量士、コンクリート技士、技術士、2級土木施工管理技士、2級建築士、第二種電気工事士、道路橋点検士、地質調査技士、河川点検士などを例に挙げています。
2026年度の講習と試験
2026年度の申込受付は3月9日から5月10日まで、ウェブページから行われました。受験にはオンデマンド講習の受講が組み込まれており、講習期間は5月31日から6月6日まででした。試験は6月7日の14時から16時20分まで、東京・名古屋・神戸・広島・高松・福岡・鹿児島の7都市で行われました。
試験は、選択肢問題30題(60分)と、自分の業務経験をもとに書く記述式の経験論文800字(60分)の2つです。リペア会のページでは、選択式と記述式の問題例も公開されています。本講習・試験は、全国土木施工管理技士会連合会のCPDS(3unit)と土木学会のCPD(5.5単位)の認定プログラムです。
| 項目 | 2026年度の内容 |
|---|---|
| 受講・受験料 | 28,600円(税込、テキスト送付を含む) |
| 申込時に提出するもの | 顔写真、受験手数料の振込受領書の写し、資格証明書の写し(ない人は卒業証明書)、業務履歴証明書 |
| 合格発表 | 7月1日にホームページで発表 |
| 登録費用 | 5,500円(税込)。2026年度合格者の振込期限は8月3日 |
業務履歴証明書には勤務先の代表者による証明と捺印が必要です。資格を取得してから2年以上たっている人は、業務履歴証明書が不要です。払い込んだ受講料・受験料は返金されません。2027年度の日程は、2026年10月4日時点で公表されていませんでした。
合格後の登録と更新
合格者は資格者登録をすると「構造物の補修・補強技士」の名称を使えます。登録費用を振り込むと名簿に記載され、資格証が発行されます。2026年度合格者には9月初旬から順次発送すると案内されていました。登録から5年目には更新講習と試験があり、2026年度は2021年度の合格・登録者を対象に、8月1日から9月30日まで申込を受け付け、9月1日から10月31日までeラーニングで実施しています。
受験を考えている人へ
当サイトの提案:まず、補修・補強に関する自分の業務が調査・設計・施工・材料製造のどれに当たるかを整理し、必要年数を満たしているか確認してください。経験論文は自分が関わった補修・補強の事例を800字で書くので、対象構造物、確認した変状、行った対策を事前に書き出しておくと準備が進みます。業務履歴証明書は会社代表者の捺印が要るため、申込締切の1か月前には社内に依頼しておくと安心です。
参照資料と確認日
2026年10月4日確認。年度を記載した日程・手数料は、その年度の公式案内に基づきます。