高圧ガス製造保安責任者とは
高圧ガス製造保安責任者は、高圧ガス保安法に基づく国家資格です。同法第29条により、製造保安責任者免状は甲種化学、乙種化学、丙種化学、甲種機械、乙種機械、第一種冷凍機械、第二種冷凍機械、第三種冷凍機械の8種類とされ、製造保安責任者試験に合格した人でなければ交付を受けられません。免状の種類によって、保安の職務を行える範囲が経済産業省令で定められています。
同法第27条の2では、一定の第一種製造者などが、事業所ごとに製造保安責任者免状を持ち、所定の製造経験がある人の中から保安技術管理者や保安係員を選任しなければならないと定めています。試験は経済産業大臣または都道府県知事が行い、高圧ガス保安協会が試験事務を担っています。
試験の種類と科目
甲種化学、甲種機械、第一種冷凍機械は経済産業大臣の免状に係る大臣試験、それ以外は都道府県知事の知事試験です。科目は法令、保安管理技術、学識の3科目で、第三種冷凍機械だけは法令と保安管理技術の2科目です。
| 種類 | 出題形式 | 受験手数料 |
|---|---|---|
| 甲種化学・甲種機械・第一種冷凍機械 | 法令20問・保安管理技術15問は択一式、学識は記述式(甲種化学6問、ほか5問) | 17,300円 |
| 乙種化学・乙種機械 | 法令20問・保安管理技術15問・学識15問、すべて択一式 | 11,100円 |
| 第二種冷凍機械 | 法令20問・保安管理技術10問・学識10問、すべて択一式 | 11,100円 |
| 丙種化学(液石・特別) | 3科目とも20問の択一式 | 9,800円 |
| 第三種冷凍機械 | 法令20問・保安管理技術15問の択一式 | 9,800円 |
同じ受験案内書で、高圧ガス販売主任者試験(第一種販売8,500円、第二種販売6,700円)も同じ日に実施されます。高圧ガス保安法第31条は、製造保安責任者試験を免状の種類ごとに毎年少なくとも1回行うと定めています。
試験時間は法令60分、保安管理技術90分、学識120分です。合格基準は各科目とも満点の60%程度です。法令は令和8年4月1日時点で施行されている法令に基づいて出題されます。高圧ガス保安協会などが行う講習を修了した人は、申請により試験科目の一部が免除されます。
令和8年度の日程
令和8年度の試験は11月8日(日)に行われます。電子申請の受付は8月17日から9月2日までで、すでに締め切られています。令和8年度から受験票は郵送されず、受験者が専用サイトからダウンロードして印刷する方式に変わりました。試験問題は11月9日に、合格者番号は知事試験が12月18日、大臣試験が2027年1月26日に協会のサイトで公表されます。合否通知書は知事試験が2027年1月5日、大臣試験が1月26日に発送されます。
合格後の手続き
合格しただけでは免状は届きません。合否通知書と一緒に送られる申請書で、免状の交付を申請します。窓口は原則として高圧ガス保安協会で、知事試験を長崎県で受けた人は長崎県消防保安室です。受験案内書では、法令改正を受けて免状が紙製からプラスチック製に変わる予定と案内されています。
受験を考えている人へ
当サイトの提案:まず勤務先の事業所でどの種類の免状が必要とされているかを確認し、化学系か機械系か、冷凍機械かを決めてください。次の申請は例年どおりなら夏に受け付けられるため、講習による科目免除を使うかどうかを春までに決め、講習の日程と試験の申請期間が重ならないかを確かめておくと準備が進めやすくなります。
参照資料と確認日
2026年10月4日確認。年度を記載した日程・手数料は、その年度の公式案内に基づきます。