日本応用カウンセリング審議会の成り立ち
日本応用カウンセリング審議会は、APC朝日パーソナリティ・センター(東京都千代田区六番町)のウェブサイトで紹介されている、カウンセラーの認定審査を行う機関です。APCは1984年に東京で心理クリニックとして開設され、現在も心理相談室を運営しながら、APC付属心理教育学院という心理スクールを主催しています。
審議会の沿革によると、1992年にAPCの学術研究機関として日本応用カウンセリング学会が設立され、1996年に学会の活動からカウンセラーの認定審査とカウンセリング研究の審査業務を独立させ、現在の名称に改めました。1997年からは、APC付属心理教育学院やほかのカウンセラー養成団体の審査機関として認定審査を行っています。構成は委員長1名、審議委員2名以上、監査1名です。
審議会は、養成団体の利害から離れて中立に能力を査定することを設立の趣旨に挙げています。APCのよくある質問でも、学院の資格はカウンセリング関連の学術団体に所属する外部の有識者が評価して発行するものだと説明されています。国の資格制度に基づくものではなく、民間の認定です。
認定審査の仕組み
公開されている審査規定の抜粋では、カウンセラーの認定を希望する人は審議会の審査を受けなければならず、審査は筆記試験、面接試験、実地審査で行うとされています。合格して所定の手続きを終えた人には、カウンセラー認定書が交付されます。登録の更新手続きをしなかった場合、資格は効力を失うと定められています。
倫理規定の抜粋には、医師法に触れるような治療行為を行わないこと、治療行為と誤解される行為も避けること、業務で知った情報を他に漏らさないことなどが含まれています。認定を受けた後も、この規定に沿って活動することが求められます。
受験資格につながるAPC付属心理教育学院のコース
学院には4つのコースがあり、どのコースからでも始められ、上のコースへの移行もできます。各コースとも3月、5月、7月、10月、12月の年5回開講し、授業は1回120分です。費用は授業料と教材費、税を含む額で、上位コースの金額には下位コースの分が含まれています。
| コース | 費用 | 期間 | 回数 |
|---|---|---|---|
| プライマリー | 46,200円 | 約2か月 | 全5回 |
| ベーシック | 98,500円 | 約4か月 | 全10回 |
| アドバンス | 198,000円 | 約8か月 | 全20回 |
| プラクティカル | 338,000円 | 約10か月 | 全27回 |
アドバンスコースとプラクティカルコースの修了者は、心理カウンセラーになるための受験資格を得られます。プラクティカルコースを修了した場合は、審議会の認定審査のうち実技審査が免除されます。受講は18歳以上であれば学歴を問いません。急な出張などで出席できない回の振替制度があり、やむを得ない事情があれば最大1年間休学できます。
よくある質問のページによると、途中で上のコースへ移る場合の料金は、コースの差額に手数料5,500円を加えた額です。振替制度は、年5回開かれる授業のうち休んだ回と同じ内容の回に出席する仕組みで、講座が回ごとに独立しているため、休んでも次の回の受講に支障はないと説明されています。受講者は20代から60代までと幅広く、卒業生の進路として、企業の相談室、民間のカウンセリングルーム、市町村の相談室、児童相談室、学校などが挙げられています。学院は電話での勧誘を行っていないとも明記しています。
申し込む前に確認したいこと
学院のページには講座の費用が明記されていますが、認定審査そのものの審査料、審査の時期と会場、合格基準、登録の更新にかかる費用と期間は、今回確認したページには載っていませんでした。
当サイトの提案:資格の取得を目的にするなら、最初にアドバンスとプラクティカルのどちらで修了するかを決めてください。実技審査の免除を受けたい人はプラクティカルが前提になり、費用の差は140,000円です。そのうえで資料請求や入校前の相談の場で、審査料、審査の実施月、更新の周期と費用を書面で確認し、講座費用と合わせた総額で判断することをおすすめします。
参照資料と確認日
2026年10月4日確認。年度を記載した日程・手数料は、その年度の公式案内に基づきます。