シックハウス診断士とはどんな資格か
シックハウス診断士は、シックハウス症候群について幅広い知識を身につけ、悩んでいる人の住宅の調査や室内空気環境の測定を行い、専門家として助言する人のための民間資格です。住宅を新築・改修する際に安全で快適な住環境を提案することや、医療、建築、法律などの分野にわたる情報提供も役割に含まれます。
この資格には二つの団体が関わっています。試験の運営と資格の認定を行うのは一般社団法人日本環境保健機構です。一般社団法人シックハウス診断士協会は、シックハウス問題の啓発や調査研究、資格者の支部会や勉強会などの活動を行う団体で、協会サイトにも「シックハウス診断士は一般社団法人日本環境保健機構が認定する資格」と明記されています。旧記事では認定団体を協会のみとしていたため、受験や登録の窓口を日本環境保健機構に改めました。
協会によると、全国に約6,000人の合格者がいます。協会が挙げる役割は、室内空気環境の測定と診断、新築・建て替え・リフォームの助言、建材や家具、生活用品の評価や選び方の助言などです。
試験の形式と出題分野
| 項目 | 日本環境保健機構とCBT-Solutionsの案内 |
|---|---|
| 受験資格 | 制限なし。誰でも受験可能 |
| 受験方式 | CBT方式。全国のテストセンターで日時を選んで受験 |
| 出題形式 | 四肢択一式100問と記述式5問、試験時間90分 |
| 受験料 | 8,800円(非課税) |
| 実施日程 | 申込・受験とも随時。年末年始を除く。申込日から最短3日目以降の日時を予約できる |
| 合否通知 | 試験実施月の翌月末日に日本環境保健機構から郵送。合格者には合格証と登録案内を同封 |
出題分野は、総論、化学物質、関連法規、結露・生物、アレルギー、一般対策、測定・診断の7つです。学習教材として、シックハウス診断士協会の公式テキストと試験対策講座が案内されています。合格基準や合格率は公表資料で確認できなかったため、この記事では扱いません。
認定講習制度と登録
CBT試験のほかに、資格認定講習を修了して資格を得る方法があります。指定教育機関であるLEC東京リーガルマインドで通信講座の認定講習を申し込み、公式テキストを使って約4.5時間の講義動画を視聴したあと、Web上の修了確認試験を受けます。修了確認試験は期間内なら何度でも挑戦できます。受講料は29,700円(税込)、学習時間は約6時間とされ、受講者は一般試験が免除されます。修了者には約3週間で合格証と登録案内が送られます。
試験の合格者も講習の修了者も、通知後に登録申請を行い、行動準則を承認することで、日本環境保健機構からシックハウス診断士として認定・登録を受けます。登録料は18,000円(非課税)で、有効期間は5年間です。登録後は資格者証が発行・送付されます。試験ルートでは受験料8,800円と登録料18,000円、講習ルートでは受講料29,700円と登録料18,000円が必要になる計算です。
受験前に確認しておきたいこと
シックハウス診断士は民間資格で、協会は資格者の活動の場として、公認相談窓口や健康住宅の会といった仕組みを設けています。企業や学校法人を対象にした団体受験制度もあり、日本環境保健機構のお問い合わせフォームで受け付けています。
当サイトの提案:最初に出題7分野のうち、自分の経歴から遠い分野を確認してください。建築系の人はアレルギーや化学物質、医療や家政系の人は関連法規や測定・診断が手薄になりやすいので、公式テキストでその分野から読むと効率的です。試験ルートと講習ルートの費用差は約2万円なので、記述式5問に自信がない場合は講習ルートも比べてから決めてください。どちらでも登録料18,000円と5年後の更新を予算に入れておく必要があります。
参照資料と確認日
2026年10月4日確認。年度を記載した日程・手数料は、その年度の公式案内に基づきます。