運行管理者の仕事と資格者証
自動車運送事業者は、営業所ごとに運行管理者を選任することが義務付けられています。主な業務は、運転者の乗務割の作成、乗務記録の管理、休憩・睡眠施設の管理、運転者の指導監督、業務前後の点呼による疲労や健康状態の把握などです。
運行管理者になるには、事業の種類に応じた貨物または旅客の運行管理者資格者証が必要です。取得方法は、同じ種類の運行管理者試験に合格する方法と、国が定める一定の実務経験などの要件を満たす方法の2つがあります。後者は一般貸切旅客自動車運送事業には使えません。試験は、国土交通大臣の指定を受けた公益財団法人運行管理者試験センターが行います。
受験資格
受験できるのは、次のどちらかに当たる人です。1つ目は、試験日の前日までに、事業用自動車(貨物軽自動車運送事業を除く)または特定第二種貨物利用運送事業者の事業用自動車の運行管理について、1年以上の実務経験がある人です。運転業務、営業、総務や経理などの管理業務は、この実務経験に含まれません。
2つ目は、国土交通大臣が認定した講習実施機関で、試験の種類に応じた基礎講習を修了した人です。修了予定の人も申請できますが、指定の期日までに修了証をアップロードしないと受験できません。貨物の基礎講習で旅客試験を受けることはできません。
試験の形式と合格基準
試験はパソコンで解答するCBT方式で、筆記試験は行われません。試験時間は90分、出題は30問です。貨物試験の出題数は、貨物自動車運送事業法関係8問、道路運送車両法関係4問、道路交通法関係5問、労働基準法関係6問、実務上の知識及び能力7問です。旅客試験では、最初の分野が道路運送法関係になります。
合格には、原則として総得点が満点の60%、つまり30問中18問以上の正解が必要です。さらに、最初の4分野は各1問以上、実務上の知識及び能力は2問以上の正解が求められます。
2026年度の日程と費用
2026年度第1回は、8月8日から9月6日までの期間に全国の試験会場で行われました。申請受付は6月15日から7月15日で、結果は9月24日に発表されています。受験手数料は6,000円(非課税)で、新規受験は別にシステム利用料660円がかかります。申請はインターネットに限られ、貨物と旅客をあわせて1回の試験で受けられるのは1つだけです。
試験センターは、試験を年2回、8月頃と3月頃に行うと案内しています。2回目の詳細は11月頃に公表される予定で、確認日時点では2026年度第2回の申請期間は公表されていません。
合格後の手続き
合格した人は、結果発表日から3か月以内に、運輸支局等へ運行管理者資格者証の交付申請をする必要があります。期限内に申請しないと合格は無効になります。申請に必要な書類は、試験結果通知書に同封されて届きます。
受験までの準備
当サイトの提案:まず、自分の実務経験が運行管理の業務として1年以上あるかを勤務先に確認し、足りない場合は基礎講習の日程を探してください。次に、11月頃に公表される第2回の受験案内で申請期間と会場予約の締切を確認します。過去の試験問題は試験センターが公開しているので、30問の分野配分を意識して法令ごとに条文の数字を整理すると、分野別の最低正解数も満たしやすくなります。
参照資料と確認日
2026年10月3日確認。年度を記載した日程・手数料は、その年度の公式案内に基づきます。