試験の実施団体と構成
PHP技術者認定試験は、PHP技術者認定機構が運営する民間の認定試験です。機構は2011年に任意団体として設立され、2014年に一般社団法人となった後、2018年に一般社団法人BOSS-CON JAPAN に統合されて現在の名称になりました。試験は全国のオデッセイコミュニケーションズの CBT テストセンターで、ほぼ一年中受けられます。
現行の試験は PHP8 に対応した初級試験と、上級・準上級試験の2つです。上級と準上級は同じ試験で、正答率によってどちらに合格するかが決まります。経済産業省の ITスキル標準(ITSS)との対応表では、初級がレベル1、準上級がレベル2、上級がレベル3に掲載されています。
PHP8初級試験
初級は PHP プログラミングの基本知識を問う試験です。設問数は40問、試験時間は60分、出題は選択式で、7割正解で合格です。受験料は12,000円(税抜)です。主教材は書籍「独習PHP 第4版」で、出題はこの本の章ごとの比率に沿っています。比率が高いのはオブジェクト指向構文17.5%、制御構文13.8%、PHPの基本12.5%で、演算子とリクエスト情報が各10.0%、組み込み関数が8.8%と続きます。データベース連携と高度なプログラミングは各5.0%です。初級は、厚生労働省の一般教育訓練給付の指定資格にもなっています。
PHP8上級・準上級試験
上級・準上級は、PHP の言語仕様から実用的なプログラミングテクニックまでを問う試験です。設問数は30問、試験時間は2時間、受験料は15,000円(税抜)です。7割以上の正解で上級、5割以上7割未満で準上級に合格します。準上級はオンラインマニュアル等を参考にプログラミングができるレベルとされています。
主教材は PHP の公式マニュアルで、出題割合は言語リファレンス49.6%、基本的な関数30.0%、セキュリティ13.3%、インストールと設定3.3%、機能3.3%です。問題は PHP 8.0 を前提に作られており、列挙型やファイバーなど8.0より後に追加された機能は出題範囲外です。問題は php.ini がすべて既定値に設定されている前提で作られています。試験結果はその場で紙のスコアレポートで確認でき、認定証は受験月の翌々月に発送されます。申し込みはオデッセイコミュニケーションズの試験申込サイトから行います。
ウィザードの呼称と割引
PHP技術者認定ウィザードは、2024年3月18日に方式が改訂されました。現在は、PHP8以降の上級試験でスコア1275点以上、つまり正答率85%以上を取った人が「PHP8 技術者認定ウィザード」の呼称とロゴを使えます。合格体験記の応募時に申告すると、機構が該当するかを確認し、ウィザード認定証を送ります。以前のように論文やコードを提出して審査を受ける方式ではなくなっています。
学校法人の生徒と先生は受験料が50%オフになり、2026年9月14日からは職業訓練の受講者も同じ価格で受けられるようになりました。10名以上の法人の団体受験には10%の団体割引があります。
受験の進め方
当サイトの提案:PHP の経験が浅い人は、初級の主教材の章別比率を見て、比率の高いオブジェクト指向構文と制御構文から手を動かして確かめると準備の順番を決めやすくなります。実務経験がある人は、上級の出題割合の半分を占める言語リファレンスを公式マニュアルで読み、PHP 8.0 の時点にない機能を区別しておくと迷いが減ります。学生や職業訓練の受講者は、割引の対象かどうかを申し込み前にオデッセイコミュニケーションズへ確認してください。
参照資料と確認日
2026年10月4日確認。年度を記載した日程・手数料は、その年度の公式案内に基づきます。